目の前の1試合より、この先10年のサッカー人生の話をしよう
「コーチ、実はちょっと足が痛くて……」
練習前や試合の合間に、子どもたちからこう打ち明けられる瞬間がよくあります。
そんなとき、ベンチの脇にいる親御さんの顔を見ると、
「せっかくの公式戦なのに」
「ここで休んだらレギュラーから外されちゃうかも」
という不安と焦りが、ひしひしと伝わってきます。
周りの子がガツガツ練習している中で、わが子だけを休ませる。
これ、本当に勇気がいりますよね。
親だからこそ、子どもの頑張りを誰よりも近くで見ているからこそ、悩むのは当然です。
でもね、現場でたくさんの選手を見てきたコーチとして、これだけはハッキリと言わせてください。
子どもが口にする「ちょっと痛い」を無理に我慢させてはいけません。
目の前の1試合よりも、その子のこれからの人生の方が、何百倍も大切だからです。
子どもって、本当にサッカーが大好きなんです。
だから、「痛い」と白旗を上げるのは、本当にもう限界のとき。
それまでは、「次の試合に出たい」「お父さんやお母さんをガッカリさせたくない」という一心で、痛みを隠してプレーしてしまう子が本当に多い。
でも、ジュニア世代の骨や関節は、まだ成長の途中。
大人のミニチュアではなく、とても柔らかくてデリケートです。
ここで無理をして、日常生活に支障が出るような後遺症を残してしまったら……。
中学、高校、その先で、大好きなサッカーを諦めなければいけなくなったら……。
それこそ、一番悔しいですよね。
今、目の前にある試合がすべてではありません。
お子さんのサッカー人生は、まだまだ始まったばかり。
ここで焦って壊してしまう必要なんて、どこにもないんです。
じゃあ、子どもが「足が痛い」と言ってきたとき、私たち大人はどう寄り添えばいいのか。
今日からできる3つのステップをお伝えしますね。
ステップ1:「教えてくれてありがとう」と受け止める
まずは「痛いってちゃんと言えて偉かったね」と、打ち明けてくれたことを褒めてあげてください。
子どもは「怒られるかも」とビクビクしていることが多いので、親が味方だと分かるだけで救われます。
ステップ2:「休む=前向きな作戦」だと伝える
「ただサボって休むんじゃない。次のステップで100%の力を出すための、今は大切な作戦期間なんだよ」と伝えてあげてください。
トッププロの選手ほど、自分の体の声をよく聞いて、休むべきときはしっかり休みます。休むことも、サッカー選手としての大切なスキルです。
ステップ3:病院の先生の言葉を「盾」にする
子どもも親も、自分たちだけで「休む」を決めるのはどこか罪悪感がありますよね。
だからこそ、早めに整形外科などの専門医を受診してください。
「お医者さんがこう言ったから、今はしっかり治そう」
その一言があれば、子どもも納得して、安心して休むことができます。
ピッチの上でボールを追いかけるわが子の姿を見るのは、本当に最高です。
でも、グラウンドを離れても、その子はあなたの大切な子ども。
ケガをして走れないときは、美味しいご飯を作ってあげる。
プロの試合を一緒にテレビで観て、戦術の勉強をする。
ただ、チームの仲間を応援しにいく。
走れなくたって、できることはたくさんあります。
長い長いサッカー人生、焦る必要は全くありません。
「あのとき、ちゃんと休んでおいて良かったね」
5年後、10年後に、お子さんと笑顔でそう振り返られるように。
今はグッとこらえて、わが子の未来を守るサポーターになってあげてくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます! いただいた応援は、これからも親子が笑顔でピッチに立てるような、本質的な「知恵」と「勇気」を届ける活動費として大切に活用させていただきます。 もしこの記事が、お子さんの一歩を変えるきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。