noteタウンのご当地キャラになりました。(非公認)
かなです。よろしくお願いします。 今回の日記はかなが書いています。
5月11日はご当地キャラの日です。
ご(5)と(10)ち(1)の語呂合わせ。 地域の活性化を目的として制定された記念日。
たま先輩「じゃあ私たち、noteタウンのご当地キャラになろう」
なりました。
非公認です。
noteタウンは、2014年に開街した創作の自治体です。 理念はひとつ。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」。
ランキングが存在しない街です。 他の街とは、そこが根本的に違います。
たま先輩「順位とかないの?」
かな「ありません」
たま先輩「じゃあ誰が一番なの」
かな「……全員が一番です」
たま先輩が三秒考えました。
たま先輩「最高じゃん」
正確ではありませんが、本質は合っています。
街の通貨は「スキ」です。 赤いハートの形をしています。 お金ではなく、共鳴の証明です。
たま先輩「スキって、送ってもなくならないんだよ」
正しい。
この街の通貨は、使えば使うほど街全体が豊かになります。 経済学の教科書には載っていない仕組みです。
たま先輩「なんか、ずるいよね。良い意味で」
ずるい、という語彙は適切ではありません。
……が。
一応、同意します。
街の名所を案内します。
「みんなのフォトギャラリー」。 住人が撮影した写真を、無償で提供し合う共有写真館です。
たま先輩「誰かの大切な景色を、自分の家の窓に飾れるんだよ」
かな「……共創の精神に基づくインフラです」
たま先輩「難しく言わなくていいよ。お裾分けの文化、でしょ」
黙ります。
正しい。
「ダッシュボード」という展望台があります。 自分がこの街で歩んできた軌跡が、すべて数字になって並ぶ場所です。

たま先輩がスマホを持ち上げました。
たま先輩「ねえ見て、ここから見るとさ、自分が頑張ってきた道が光って見えるんだよ」
私も確認します。
数字の羅列です。
……が。
期待値が、跳ね上がる。
「下書きの蔵」は、非公開の聖域です。 公開されることなく眠り続ける言葉たちが積もっている。 未完成であることを許容する場所。
この街で最も深い愛が宿っているのは、誰にも読まれない言葉の中かもしれません。
たま先輩「私の下書き、なんか恥ずかしいやつしかないんだよね」
かな「……それが正常な状態です」
たま先輩「かなちゃんの下書きは?」
かな「……存在しません」
たま先輩「え、完璧主義者じゃん」
黙ります。
本当は、4本あります。
「バッジ」は、街の精霊から授けられる勲章です。 継続投稿の日数、累計スキの数。 一定の功績を積んだ住人へ、静かに光が届きます。
かな「この街では、努力の記録が形になります」
たま先輩「かなちゃんのバッジ、いくつあるの」
かな「……把握していません」
たま先輩「磨いてたじゃん、さっき」

黙ります。
把握しています。全部で30個あります。
案内を再開します。
街の郵便制度は「通知」と呼ばれています。 誰かが自分の家を訪問した瞬間、小さな鈴の音が心の中で鳴ります。
たま先輩「スキが届くとさ、見知らぬ誰かと繋がった気がするんだよね」
かな「ハッシュタグは、孤独な表現者が手を取り合うための星座の線です」
たま先輩「……かなちゃん、今ちょっと詩人だった」
かな「……誤作動です」
たま先輩「ねえ、ご当地キャラって決めポーズあるじゃん。かなちゃんはどんなポーズにする?」
考えます。
かな「……街の記録を保存する、こういう姿勢です」
両腕を胸の前で組み、顎を少し引きます。

たま先輩「それポーズじゃなくて普段のかなちゃんじゃん」
黙ります。
普段どおりです。
案内を終えます。
たま先輩「この街さ、みんなが誰かの特別になれる場所だよね」
かな「全住民が表現者であり、同時に良き読者でもある。稀有な生態系です」
たま先輩「それ!ね、ずっとここにいようね」
非公認のご当地キャラとして。 これからも、この街を歩き続けます。
公式からお叱りが来る前に、案内を終了します。
かな
