ストラップバインとステップオン
今回は、ストラップバインとステップオンについて考えてみます。
最近はステップオンを使うライダーも増えました。
脱着の速さが注目されがちですが、僕が一番気になるのはそこではありません。
「どこでブーツとバインディングが繋がっているのか。」
この構造の違いです。
構造が変われば、板への力の伝え方も変わります
つまり、使う技術も少し変わってくるということです。
ストラップバインは上から支える構造
ストラップバインは、足の甲と足首を上方向から固定する構造です。
ブーツ全体を包み込むように拘束することで、足とボードの一体感を作ります。
この構造には、大きなメリットがあります。
足元が安定する。
踏ん張りが利く。
そして、大きな外力を受け止めやすい。
特にカービングのように、ターン中の外力が大きくなる滑りでは、
この安定感が非常に重要になります。
ステップオンは足裏を中心に繋がる
一方、ステップオン。
つま先とアキレス腱あたりで固定されているのですが、
感覚としてはストラップとは少し違います。
足の甲を押さえ込むというより、
足裏を中心に板と繋がる。
そんな印象があります。
そのため、
足首は動かしやすい。
自由度も高い。
余計な力が入りにくく、リラックスして滑りやすい。
これはステップオンならではの魅力だと思います。
構造が違えば、技術も変わる
ここが一番伝えたいところです。
ストラップバインとステップオンは、同じバインディングではありません。
繋がる構造が違います。
だから、
同じ技術を、そのまま使えるとは限りません。
板へ力を伝えるタイミング。
体の支え方。
踏み方。
細かな部分は、少しずつ変わってきます。
これは性能の差ではなく、構造の違いから生まれるものです。
外力が大きくなるほど違いは現れる
低速で滑っている時は、大きな違いを感じないかもしれません。
しかし、
スピードが上がる。
斜度が急になる。
ターン中の外力が大きくなる。
そんな状況では、それぞれの特徴がはっきり現れてきます。
ストラップバインは、上からブーツを支える構造なので、大きな外力にも対応しやすい。
一方、ステップオンは自由度が高い反面、その外力を受け止め続けるには、少し工夫が必要になると感じています。
カービングはできる。でも考え方は変わる
もちろん、ステップオンでカービングはできます。
実際に上手に滑っているライダーもいます。
だから、「カービングには向かない」と言いたいわけではありません。
ただ、ストラップバインと同じ感覚で上達しようとすると、少し難しさが出てくると思います。
構造が違えば、求められる技術も変わるからです。
カービングの上達を考えるなら
もしカービングを深く追求するなら、
まずはストラップバインで土台となる技術を身につける。
その上で、ステップオンの構造に合わせて乗り方を工夫していく。
この流れが、一番理解しやすいように感じています。
ストラップバインにも、ステップオンにも、それぞれの合理性があります。
だから、どちらが優れているという話ではありません。
大切なのは、
「どこで支え、どこで力を伝えているのか。」
この構造を理解することです。
構造が変われば、技術も変わる。
そんな視点で見てみると、
ストラップバインとステップオンは、
「固定方法の違い」ではなく、
異なる操作システムとして見えてくるのではないでしょうか。
言語化の鬼 青木玲でした。
