上達するほど続ける
スノーボードを長く続けている人を見ていると、ひとつ感じることがあります。
上手い人ほど、スノーボードを長く続けている。
もちろん、すべての人がそうではありません。
でも、上手くなることと、長く続けることには、かなり深い関係があると思っています。
理由はとてもシンプル。
上手い方が、スノーボードは楽しいからです。
最初は、滑るだけでも大変です。
転ばないようにする。
リフトから降りる。
止まる。
ターンする。
自分の思ったところへ行く。
ひとつひとつに必死です。
でも少しずつ上手くなってくると、自分でできることが増えていきます。
行ける斜面が増える。
スピードを楽しめるようになる。
雪質の違いを感じられる。
ターンの形を変えられる。
そして、
「もう一回滑りたい。」
と思う瞬間が増えていきます。
上手くなると、次にやりたいことも見えてきます。
「今のターン、気持ちよかったな。」
「もう少しこうしたらどうなるんだろう?」
「次は違うセッティングで滑ってみよう。」
「今度はこの斜面で試してみたい。」
ひとつできるようになると、また次が出てくる。
だから、また山へ行きたくなる。
上達が、次に滑る理由を作ってくれるんです。
私は、スノーボードの上達というと「難しい技ができるようになること」だけではないと思っています。
今まで怖かった斜面が、少し楽になった。
ガタガタの雪でもバランスを崩さなくなった。
ターンの中で、今まで感じなかった外力を感じた。
道具の違いが分かるようになった。
こういうことも全部、上達です。
そして、この「前より分かる」「前よりできる」という実感が、とても大切だと思っています。
私はYouTubeを長く続けています。
このnoteも同じです。
技術を伝えたい。
自分が研究してきたことを残したい。
もちろん、そういう気持ちもあります。
でも、その先にある一番大きな目的は、
スノーボードを長く楽しむ人を増やしたい。
これです。
せっかくスノーボードを始めたのに、
「難しい。」
「怖い。」
「なかなか上手くならない。」
そう感じて、雪山から離れてしまうのはもったいない。
ほんの少し道具を変えたら、滑りやすくなるかもしれない。
セッティングを見直したら、今まで難しかった動きが簡単になるかもしれない。
技術の考え方を変えるだけで、怖かった斜面が楽しくなるかもしれない。
上達する方法は、体の動きを覚えることだけではありません。
そして、上手くなるほどスノーボードは奥深くなります。
斜度を感じる。
速度を感じる。
雪を感じる。
ボードを感じる。
自分の体を感じる。
今まで「ただ滑っていた一本」の中に、たくさんの情報が見えてくる。
すると、同じゲレンデを滑っていても飽きません。
昨日と今日でも違う。
一本目と二本目でも違う。
分かることが増えるほど、遊び方も増えていきます。
だから私は、
「上手くならなければいけない。」
とは思いません。
でも、
上手くなると、もっと楽しい。
これは伝えたい。
そして楽しくなれば、また滑りたくなる。
また滑れば、新しい発見がある。
新しい発見があれば、また上手くなる。
上達する → 楽しくなる → また滑る → また上達する。
この循環ができたら最高です。
何歳になっても「前よりちょっと上手くなったな」と感じながら、また次の冬を楽しみにする。
そんなスノーボーダーを増やしていきたい。
上手くなる実感を楽しみながら、スノーボードを長く続けていきましょう。
言語化の鬼 青木玲でした。
