ミニバスのコーチをやる友人
毎週、高校の同級生とバスケットボールをしています。
時間は2時間くらい。
もう10年以上続いているでしょうか。
高校の同級生が音頭を取ってくれて、毎回ゲームができるくらい人が集まります。
50歳近くになっても、みんな本気で走って、本気で笑う。
この時間は私にとって、とても大切なリフレッシュになっています。
その同級生の友人が、ミニバス(小学生のバスケットボール)のコーチをしています。
私はスノーボードを教える立場。
彼はバスケットボールを教える立場。
競技は違いますが、「教える」という共通点があります。
だから話をすると、本当に勉強になります。
教える仕事は、技術力だけでは成り立ちません。
一番必要なのは伝達力です。
自分ができることと、人に伝えられることはまったく違います。
どれだけ上手でも、相手が理解できなければ伝わっていません。
逆に、言葉を少し変えただけで、一瞬で理解してもらえることもあります。
教えるとは、技術を持っている人ではなく、伝わる形へ翻訳できる人なんだと思います。
でも、言葉だけでは難しいこともあります。
だから実際にやって見せる。
これも大切な伝え方です。
「こうやるんだよ。」
その一言よりも、一度見た方が早いことはたくさんあります。
ただ、ここにも面白い話がありました。
プロ選手や大人が見本を見せても、小学生にはイメージしにくいことがあるそうです。
体格も違う。
筋力も違う。
スピードも違う。
だから、同じくらいの身長や体格の子がお手本になった方が、理解しやすいことも多いそうです。
これは私にとって、とても新鮮な考え方でした。
だから練習試合には、大きな価値があります。
試合に勝つことだけが目的ではありません。
相手チームの上手な選手を見る。
同年代の動きを見る。
「あんな動きもあるんだ。」
リアルな発見がたくさんあります。
言葉では伝えきれないことを、子どもたちは自然と吸収していきます。
教えるのはコーチだけではない。
ライバルも先生になる。
そんな考え方が、とても面白いと思いました。
私はスノーボードでも同じことを感じます。
レッスンだけが学びではありません。
一緒に滑る人。
大会で見る選手。
YouTubeの映像。
いろいろな人の滑りを見ることで、自分にはなかった発想に出会えます。
だから私は、「見ること」も練習の一つだと思っています。
スポーツは違っても、「教える」という仕事の本質はとても似ています。
相手の立場で考えること。
伝わる言葉を選ぶこと。
必要なら見本を見せること。
そして、言葉だけでは伝わらないことは、環境そのものを教材にすること。
そんな話を聞きながら、私自身もまだまだ学ぶことがたくさんあると感じました。
小学生にスポーツを教える。
それは未来を育てる仕事です。
彼はまさに、プロの伝達者なんだと思います。
言語化の鬼 青木玲でした。
