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雪質が変わると技術も変わる

「この滑りが正解です。」
そんな言葉を聞くことがあります。
でも僕は、少し違う考え方をしています。
なぜなら、雪は毎日変わるからです。


朝一の硬い圧雪。
昼過ぎの緩んだ雪。
春のシャバ雪。
パウダー。
アイスバーン。
コブ。
荒れたバーン。

同じゲレンデでも、
条件はどんどん変化していきます。

それなのに、
技術だけが変わらない。
そんなことはあるのでしょうか。


圧雪とパウダーは別の世界

例えば圧雪バーン。
エッジがしっかり噛みます。
雪面からの反応も速い。
だから、強く角付けをしても、しっかり支えてくれます。

でもパウダーは違います。
雪が逃げる。
沈む。
浮く。
同じようにエッジを立てても、
圧雪と同じ反応は返ってきません。

つまり、自然が変われば、
技術も変わる。
これはとても自然なことです。


整地と不整地も違う

整地では、
板は比較的素直に動いてくれます。
でも不整地では、
雪面が板を動かしてきます。

凸凹がある。
抵抗が変わる。
板が勝手に跳ねる。

そんな中で、
整地と同じように滑ろうとしても、上手くいきません。
不整地には、不整地の体の使い方があります。


技術は自然との会話

僕は、技術とは自然との会話だと思っています。
人間が一方的に動くものではありません。
雪面から返ってくる力を感じて、
それに合わせて動く。

だから、
自然が変われば、
会話の内容も変わります。

同じ言葉ばかり話していては、
会話にならない。
技術も同じです。


一つの技術だけでは足りない

「この滑りだけ覚えればいい。」
そんな技術があったら、
僕も知りたいです。

でも現実は違います。

硬い雪。
柔らかい雪。
急斜面。
緩斜面。

全部条件が違う。
だから、技術も一つではありません。

その場に合わせて、少しずつ変化していく。
その引き出しを増やすことが、
本当の上達だと思っています。


基本は変わらない。でも表現は変わる

ここで誤解してほしくないことがあります。
僕は、
基本がないと言っているわけではありません。

自然・道具・体。
この関係は変わりません。
そして左右非対称であることもスノーボード特有です。
それがスノーボードの面白さです。

雪の状況に合わせて、
道具をセッティングして、
左右非対称の体の使い方をする。
これがスノーボードの基本です。


雪を読むことも技術

僕は、滑りが上手い人とは、
板を上手く動かす人だけではないと思っています。

雪を読める人。
自然を感じられる人。
左右非対称を考える人。
そんな人ほど、
どんなコンディションでも楽しそうに滑っています。

だから、
技術だけを練習するのではなく、
雪を見る。
雪を感じる。
雪と会話する。

そんな時間も大切にしてほしいと思っています。


スノーボードは、
板を操作するスポーツではありません。
自然・道具・体を繋ぐスポーツです。

だから雪が変われば、
技術も変わる。
僕はそう考えています。

言語化の鬼 青木玲でした。


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