「180°スピン」は回す技術じゃない
180°スピンというと、
「どうやって回転するのか。」
そんなことを考える人が多いと思います。
もちろんスピントリックなので、回転はします。
でも実際に取り組むと、
180°は回す技術ではない。
そう考えています。
180°で一番大切なのは、
回転ではありません。
前足と後ろ足の位置を入れ替えること。
僕の感覚は、こちらの方が近いです。
例えばレギュラースタンスなら、
左足が前にありま。
180°をすると、
着地では右足が前になります。
つまり起きていることは、足の前後関係が入れ替わっているだけです。
そう考えると、意識も少し変わってきます。
「回さなきゃ。」
ではなく、
「足を入れ替えよう。」
になります。
実際に「回そう」と思うほど、
体は力みます。
肩を振る。
腕を振る。
無理やり体を回そうとする。
すると軸がズレたり、
板だけ遅れてしまったりします。
でも、
足の位置を入れ替えることを考えると、
自然と必要な動きだけが残ります。
余計な力が減る。
だから結果として、
回転もスムーズになります。
もちろん、
足だけで入れ替えられるわけではありません。
そこで必要になるのが、
上半身です。
上半身は、
回転させるためではなく、
足を入れ替えやすくするために使います。
肩を少し先行させる。
腕でバランスを取る。
視線を送る。
こうした動きによって、
下半身が自然と動きやすくなる。
つまり、
上半身が主役ではありません。
あくまで、
足をサポートする存在です。
ここでも僕、
目的と手段を分けて考えています。
上半身を回すことが目的ではない。
足を入れ替えるための手段として
上半身を使っているだけです。
これは180°だけではありません。
スノーボードでは、
「回そう」
「曲げよう」
「踏もう」
そんな言葉がたくさん出てきます。
でも実際には、
結果としてそう見えているだけで、
本当にやるべきことは別にあることが多い。
以前、
「ターンは曲げるのではなく、曲がる。」
という記事を書きました。
今回も少し似ています。
180°も、
「回す」のではなく、
「足の位置を入れ替える。」
そう考えると、
動きがずっとシンプルになります。
技術を覚える時、
何をしたら、その結果になるのか。
そこを考えるようにしています。
回転という結果だけを見ると、
体は頑張って回そうとしてしまいます。
でも、
足の位置を入れ替えるという目的を見ると、
必要な動きだけが見えてきます。
技術を言葉で整理すると、
難しかったことが急に簡単になることがあります。
180°もその一つです。
「回そう。」
ではなく、
「足の位置を入れ替えよう。」
たったそれだけで、
スピンの見え方は大きく変わるかもしれません。
言語化の鬼 青木玲でした。
