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日常に溶けるもの──牛、虹、台風、そして書くことも

散歩中、ふと草むらに目を向けると、一頭の牛と至近距離で目が合った。

その瞬間、命の危険を直感した。牛は人間の驚いた眼差しを浴び、困惑しているように見える。すぐ目の前に牛がいる。もし突進してきたら、ひとたまりもない。実際には紐で繋がれていたが、草に隠れていてそれが見えなかったのだ。ドキリとしたものの、こちらに来ないとわかると安堵し、思わず写真を撮った。一方の牛は微動だにせず、じっとこちらを見つめ続けていた。まだ困惑から抜け出していないようだった。

帰宅すると、空には大きな虹が架かっていた。ここ数日は、毎朝のように虹が出ている。「またか」と感じながらも、やはり虹はいつ見ても美しい。視界を遮る高い建物が周囲にないおかげで、我がアパートはまるで「虹ビュー」を売りにできそうなほど、虹が日常の風景に自然に溶け込んでいる。


台風が島のはるか南方を通過している。雨は降ったり止んだりを繰り返し、風も強い一日だ。草木を揺らす風の音、そして湿気をたっぷり含んだ生ぬるい空気。その質感に触れると、「これは台風の風だな」と当然のように思う。

この暮らしを、いつから「日常」と思うようになったのだろうか?島に来た当初は、目に映るものも、肌で感じることも、すべてが新鮮で、刺激に満ちた日々だったはずだ。
日常と非日常の境界線とはどこにあるのか。そんな、答えのない、意味のない思考がぐるぐると頭を巡った。



書き続けていて良いことがあった。 #なんのはなしですか  のマガジンにおいて、自分の記事が登録数8888件目だった。記念としてノベルティを頂いた。わざわざ日本の端まで届けて頂きありがとうございます。自分の文章から何かを獲得する事は非常に嬉しいことで、創作意欲が高まる。文章が評価されてではなく、偶然でラッキーな事から生まれた産物だが、価値は大きい。さっそくパソコンにステッカーを張り付けた。ポケットティッシュはどうしたら良いのか分からない…。


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ゆとりのある男 読んで頂きありがとうございます!!