そのスピードに追いつけないんだ
今月末で勤続丸18年を迎える。
新卒後ずっと同じ会社に勤務しているが、ここ数年定期的に思うことがある。
「私はこのままずっと同じ会社で勤め続けていくのか?」と。
そんなモヤモヤがここ数年くすぶっており【40歳の壁】という言葉がまさにしっくりきている。
企業に守られている環境にありがたさは感じているし、身体を壊すほどではない。仕事内容もそれなりに手応えを感じている。
ただ、仕事で求められる成果を達成しようとすると育児と家事のバランスが崩れる(そして現在頻繁に崩れそうな綱渡り状態)。
均衡が保てなくなる状態がモヤモヤに繋がっていることが分かっている。
今すぐ転職を、という訳ではなくとも情報を入れるために転職サイトに登録してみよう、と検索。
言わずもがなだけど類似するサイトの多いこと。
どこに登録すべきか、口コミや特長を確認して選びきった(つもり)で絞ったサイトの登録を試みる。
入力項目が予想してたより多くて少し動揺。なんだか、本気度を測られているよう。
翌日さっそく、
「登録ありがとうございました。電話をしようと思ったら番号が登録されていません。こちらから登録してください!」
的なメール到着。
登録した翌日に電話……!
再び本気度を測られているようで怯える。
更には毎日5通前後
「電話番号登録を!」
「相談予約してね!」
「あなたの閲覧した会社や類似する会社の情報です!」
「頻繁に閲覧している会社の応募状況です!」
と続々メールが届く。
PCアドレスだから落ち着いて確認しているけれど、携帯メールだったらバイブ震えすぎて身も震える。
本気じゃないとこのスピードには乗れない。
私には追いつけない。
毎日少しずつ違う文面のメールが複数通届き、慄きと感心としょんぼりを抱える日々。
一歩進むためにドアを開けたけど、踏み出さず閉めてしまった。
だからといってモヤモヤが解消するでもなく、会社で検索したのは退職方法。
提出すべきは会社所定の書式「退職願」ただ一枚。
なんというあっさりした書類なんだと軽く驚きつつ飄々とした顔で印刷する。
いつでも辞められる切符を手に入れた。
しかも、今私が手にしている切符の存在を誰も知らない。
そう思ったら気持ちが少し軽くなった。
根本解決は何もしていない。
でも、自分の判断で紙一枚の提出をしたり、新たなドアをもう一度開けることもできる。
そんな手段の具体化で考える猶予が生まれた。
モヤモヤともう少し向き合ってみよう。
