すべてが“物語”だったとしたら──SNSで見た、奇妙な夏祭り
とあるSNSで、
とある“お祭り騒ぎ”があった。
どうも、ささきです。
先日、ある界隈で話題になったのは
とあるコンテンツ商材が、なんとウン百部売れたという話。
な、な、な、なんと
数万円の商品が、たった30分程度でウン百部売れた!
すげーーーーーー!!!
単純計算しても、数千万円を30分で売ったことになる。
バケモンかよ……。
オレはもちろん、心からリスペクトしている。
……ただ、オレはエンターテイナー。
どうしても考えたくなってしまう。
もしこれ、全部“物語”だったとしても成立するんじゃね?
そう思った瞬間、脳内で
オマージュ作品が幕を開ける。
さあ、始めようか。
※ここからはフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
●始まりはたぶん…
数ヶ月前のこと。
オレがSNSを始めたばかりの頃、
「SNS × noteで稼ぐ」ってのがやたら流行ってた。
(……いや、今でもあるか)
何を隠そう
オレもnoteで稼ごうと思って、SNSを始めたクチ。
でね、SNSには、
どうやらnoteでガッツリ稼いでるカリスマが何人かいるらしかった。
でもオレは
その人たちと距離を取ってた。
……いや、ちがうな。
絡みにいかなかった。
……いや、それもちがうな。
絡みにいくのが、ただただめんどくさかった。
うん、たぶん、これ。
あと
長年の経験という名の、
うっすーい経験値がこう囁いてくる。
「みんなが稼ぐなんて、無理だよ」
そう、だからオレは1人で稼ごうとする派。
少なくとも、今は。
(この話はまた今度にしよう)
で、そこからオレは
そのカリスマたちを観察することになる。
ってか、嫌でも目に入ってくる。
すると、だんだん見えてきた。
……ん?
この人たち、全員…
繋がってない?
●はじまりの祭り
カリスマのイメージって
やっぱり、美容師(古い?)
もしくは、ホスト(これも古い?)
だから、なんとなく
バチバチに競い合う世界な印象があったんだよね。
でも、ちがった。
彼ら、お互いにめっちゃ褒め合ってた。
「あの人の発信よく見ておいた方がいいよ」
「あの人が新作出すらしいよ、ワクワク」
なんか、不気味に見えるのオレだけ?
さらに、それぞれに応援団がいて、めっちゃ褒められてる。
これはまあ、よくある構図。
そのフォロワーたちは言う。
「この人みたいになりたい!」
「私も頑張ります!」
「まずはリサーチから始めます!」
うん、素直でまっすぐ。いいと思う。
ただね。
たまにまっすぐすぎて、眩しい。
「私は今、全然稼げてません!」
いや、それ言う必要ある?
きっと「こんな私でも、変われた」っていう
未来への伏線なんだろうけど……
そういう人たち…
『売れるプロフィール設計』
とかいうタイトルの有料noteなんだよね。
……売れるとは?
だから
その後に0→1達成!って言われても
ん?どういうこと?
ってなるじゃない…
(……まあ、この話もまた今度)
そんな応援団に、カリスマたちは優しく声をかける。
「オレが引っ張るから、諦めないでついてきて!」
さすがだよね。
オレがファンなら惚れてる。
そして
あるひとりのカリスマが立ち上がる!
「オレがみんなを稼がせる!!!本気出します!!!」
本気出す!?
まさか、あと2回くらい変身残してないよね?
ちなみにそのカリスマ
すでに、note界隈における聖書みたいなテキストコンテンツ出してた。
読者たちは、それを繰り返し読んで、研鑽を積んでいたはず。
聖書読めば、売れるはずでは?
何が足りない?
マインド?
スキル?
いや、ツッコミはこの辺でやめとこうか。
次なる商材は、
信頼と実績の上に成り立つ、本気のコンサル。
その価格、実にウン十万。
(※知らんけど)
その後
SNS内で、
参加しました!
そんな宣言をする人で溢れかえった。
こうして
祭りは、終わった。
オレの肌感では、100人以上、そのプログラムに参加したと思う。
つまり
そのカリスマは、1日で数千万円を稼いだ。
圧巻の夏祭り。
その後も、彼は寝る間も惜しんで
全員に向き合い、全力で対応していた。
その姿に、メンバーは言う。
「俺達のために、あんなに必死になってくれてる。俺らも絶対に稼いで恩返しをしよう!」
感動的のラスト。
……そのはずだった。
●追撃の槍
……と思ったら。
別のカリスマが、声を上げた。
「自分のコンテンツを、限定数百人に特別価格で販売します!」
そのタイミングが
秀逸すぎた。
(狙っていたのかは定かではない)
先に販売された本気コンサルには、参加できなかった信者たちがいた。
価格の壁。
タイミングの壁。
生活の都合。
パートナーの反対。
様々な理由で、諦めざるを得なかった人たち。
そのひとりが、SNSでポストする。
「本当は参加したかったけど、今はその金額を出せない。悔しい……」
その投稿に、また別のカリスマが反応。
「でもその本気、きっと稼げるようになります。感銘を受けました。」
……その直後。
限定数百部。
価格は数万円。
手が届く。
しかも数量限定。
「これは、見事だった。」
さらに、
よく見たら
「この価格は本来ありえないけど、本気の人に届けたい」
って。
いや、完璧すぎて引く。
しかも
事前に、他のカリスマから宣伝されてる。
「こんなの使ったら、爆益とれちゃうじゃん!」
ってね。
さらに、決行当日
「え?ちょっと待って!完売しちゃうかも……」
「このままじゃ、本気の人に届かない。
なので数量限定を解除します!」
「残り30分だけ、受付延長します!」
「上手くいかなかったら、連絡ください!
特別価格で対応します!」
「うそ……!もうウン百部!?はやっ!」
「あと5分で締め切ります!二度とこの価格では出ません!!」
結果、ウン百ウン十ウン部を売り切った。
それに対して、他のカリスマたちはこう言った。
「すごい👏」
「販促の天才!!」
さらに、追い討ちをかける。
「でも、買って満足じゃダメだよ。稼ぐことがゴールだよ!」
こうして、追撃の後夜祭が静かに幕を閉じたのだった。
●祭りのあと
大立ち回りだった。
まるで舞台を見ているような。
華やかで、完璧で、予定調和な演出。
オレは思った。
これ、1人じゃ無理だ。
キャスト・エキストラの存在感が光っていた。
「やりました!無事購入できました!」
「まさか買えるとは…ありがとうございます!」
「これで、稼げないなら副業やめた方がいい!」
……みたいなコメントが、チラホラ。
本当かもしれない。
……でも、数百人が30分で購入する熱狂のわりには
静かすぎない?
本来なら、タイムラインが炎上するくらい動くはず。
・買えなかった人の怒りや嘆き
・間違って定価で買った人の悲鳴
・アクセス集中による不具合の声
それが、ほぼゼロ。
あるのは、称賛と感動と、奇跡の連鎖だけ。
オレは、考えた。
・本当に完璧だったのか
・それとも、完璧だった風を作ったのか
信じたい。
彼らは本当に稼げない人を救っているのだと。
コンサルを受けて、人生が変わる人がいるのだと。
数百部売ったそのコンテンツは、本物なんだと。
……でも、もしそれが物語だったら?
全て計算された嘘だったら?
そのコンテンツの中に書かれていたのが、
「演出で爆売れ感を出せ」
「売れた風で信頼を作れ」
そんなマニュアルだったとしたら?
そして、それを信じた誰かが
借金してコンテンツを買い、
何の成果もあげられず、
不実告知で有罪になり、
罰金を払い、
前科者になる。
そんな未来が、
「誰かの現実」にならないとは言い切れない。
その時、あなたは、本当に大切な人を守れますか?
ここまで読んでくれてありがとうございます。
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