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漫画家アシスタント移住物語5 タイで欲しい‥‥未払い賃金!

 
《 写真上:チェンマイの北部、ミャンマー国境沿いのタートン。私のカミさんの実家です。これからぶち壊します。叩いて、崩して、粉々に‥‥! 》

お薦め:古いですが「漫画家アシスタント物語・エントランス」もどうぞ!

 
      

         こりゃタイ編  その5

  
  《 引退したけれど‥‥タイで未払い賃金が欲しい・・・・!? 》


1年ほど、チェンマイ市街の借家で暮らしました。

しかし‥‥ 高過ぎる( 月々7万円以上 )家賃は、貯金をかなり食いつぶしてしまい‥‥‥‥

私のような、貧相な年金老人に続けれられる暮らしではありませんでした。

そこで、カミさんが亡くなった父親から譲られた広い土地を利用しようと考えました。

カミさんの古い実家を建て替えて、私の認知症の母、カミさん、そして足が不自由で耳も聞こえないカミさんの実母、介助してくれるヘルパーさんなど、皆で暮らせる大きな平屋建築を目論んだのです。

工事期間中は、チェンマイ市街の借家と、カミさんの実家( 4LDK、80㎡ )、タートンの田舎を片道、車で4時間かけて行ったり来たりがつづきました‥‥


今回の記事は、カミさんの実家解体工事について、少しですが書かせていただきます・・・・・・・(解体から、基礎や建築など、詳しい話は後日改めて)

後半は、漫画家アシスタントを辞めた後の「夢」についてお話したいと思います。


カミさんの実家の解体風景・・・・・・工事費、廃材処分費など合計で数万円。問題は建築費ですが、建築そのものが問題だったのです・・・・・その話はいずれまた・・・・・写真は全て 2018年10月撮影


解体工事は、窓やドアなど建具の破壊から始まります。ハンマーでドカンドカンぶち壊します。


窓を叩き出したところです。


ドカンドカンとかなり大きな音がします。


窓枠の処理と同時に、屋根の解体も始まります。


正面玄関辺りですが、かなり解体が進んで廃墟化しました。


ショベルカーで壁が破壊されます。午後の工事でここまで進みます。


更地にして終了。


 

何十年住み慣れた家も、解体処理は1日で終わり。

お話変わって‥‥‥‥

漫画家アシスタントの仕事を辞めて、もうすぐ2年になります・・・・・・

読者諸兄の中には、仕事を辞めて寂しい思いをしているだろう・・・・・・・と、思われている方もあるかも知れません。

実際、仕事を辞めると苦しくなる( 虚しくなる )とは、数人の知人から聞いていましたのですが・・・・・・・・・・

この2年ほどの間、漫画の事をほとんど考えませんし、描きたいとも思いませんでした・・・・・・・・・・・不思議なほど、40年間の漫画人生( 実際には『漫画背景人生』 )が尾を引く事がありません。

夢にさえ漫画の事が出てきません。

実は‥‥

アシスタント時代にはうんざりするほど仕事の夢を見たのです。

そこで、アシスタントをやっていた頃によく見たその夢について書いてみたいと思います・・・・・・・

これは、最も沢山見た仕事の夢です・・・・・・・

夢に出て来る場所は、いつもの目白にある秋山プロ( ※参照 )の仕事場です。

それが夢である事に気付いていない私は、当たり前の様に背景の仕事をしています。

多くの場合、それは時代劇の「 浮浪雲 」( ※参照 )という長期の連載作品でした・・・・・・・・・・

まず、登場人物だけが描かれている原稿用紙の上段のコマから、背景画を入れていきます。( 通常の仕事の段取りですね )

ペン入れまで終わったら、次にその下のコマへ取り掛かります・・・・・・・・・・

軽く下書きを入れて、ペン入れをしたら、また、次のコマへ・・・・・・・・・・

全体のバランスを確認するために上段のコマから見ていくと・・・・・・・・・・

部分的に不完全な個所があるので、改めて描き直すのですが・・・・・・・・・・

その不完全な場所がどんどん増えていくのです・・・・・・・・・・

あちらを直せば、こちらが狂い、こちらを直せば、あちらが狂う・・・・・・・・・

それでも、シャープペンを走らせ、ペンを動かし・・・・・・・・・消しゴムをかけて、シャープペンを走らせ、またペンを動かし・・・・・・・・・・・

哀れなものですが・・・・・・・本人は必死なのです。

完全に夢の世界を現実だと思っています。

『 おかしいなぁ・・・・・・? 』

・・・・・・・・と、思いつつも・・・・・・・・・

完成目指して何度も、何度もやり直します・・・・・・・・・・

しかし、だんだん不安になって( パニックって )、前のページを確認して、全体のストーリーを把握しようとします。

ところが、前のページを見ると全然違う漫画なわけです!

『 あれええええっ!? 「 浮浪雲 」じゃないのかよぉおおおお~っ! 』

私は、先ほどまで描いていた原稿をもう一度手に取ります・・・・・・・・・・

すると、さっきまで必死で背景を描き込んだはずの原稿は、真っ白になっているのです・・・・・・・・・・・!!

私は、悶絶する様に目を覚まします。

なぜだかは分かりませんが、実に沢山同じような夢を見たのです。

そして、たいてい目が覚めるとお昼前後で、仕事の時間に遅れそうなわけです。

ゲロ吐きそうな気分で、大急ぎでアパートを飛び出して仕事場へ・・・・・・・!

夢から覚めても、悪夢の様な現実が待っているわけです。

まったく救いようがありません。

でも・・・・・・

仕事を辞めて2年近く、この様な悪夢はまったく見ていません!

そして、たぶんこれからも見る事はないでしょう。

二度と見たくもありません!

私は、アシスタントの仕事が大嫌いでしたが、40年も背景画を描いてきました。( 頭の病気かもしれません )

その大嫌いな仕事を夢にまで見ていたのですから、実質の労働時間以外の「 夢残業時間 」が、どれほどになったのやら・・・・・・・

起きれば、漫画家になる夢を見、寝ればアシスタントの夢を見る。

なんともかんとも・・・・・・・パラレルな人生であるといえましょう。

今回、夢の話が長くなってしまいました・・・・・・・・・・・

建築工事などのお話は、次回へつづきます‥‥‥‥


 《 追記 》

ところで‥‥

仕事の夢を見て、汗びっしょりかいて目が覚めた時に思う事はただ一つなのです。

 『 結局、ただ働きしてたのかぁああああ~っ! 』

バカみたいですが、本気でそう思ったのです・・・・・・・

 『 俺は朝まで働いたのに‥‥ 未払い賃金が欲しい!』


                     《2019年3月:ブログ公開》


              「こりゃタイ編 その5.5」 へつづく・・・・

                      「その4」 へもどる‥‥

                  「もくじ・こりゃタイ編」へ‥‥
 
 
 
 
 
 ~~~ 参照 ・ その5 ~~~ ( 読んでも、読まなくても!)

 【その5】
・秋山プロ : 漫画家ジョージ秋山の仕事場。東京目白にあり、スタッフは2018年当時1人。連載は1誌。ちょっと淋しいです。(バブル期には連載6誌、スタッフ最大7人)
・「浮浪雲」 : 1973年~2017年、小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載。第24回小学館漫画賞、二度のテレビドラマ化。舞台化、アニメ映画化。ニューファミリー娯楽時代劇。

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