漫画家アシスタント物語 第7章 〈5〉 ただの漫画されど現実!
《 画像上:「サイコホスピダー」の一部分。主人公が看護人たちによる死のリンチから生還した瞬間を描いています。 物語の終盤‥‥あと少し‥‥ 》
< この7章〈5〉は、文庫本約26ページ分 >
お知らせ
次回の「漫画家アシスタント物語 第7章〈6〉」は、10月6日(月)に公開します。以降は毎週月、水の定期公開の予定です!
初めての方は、「漫画家アシスタント物語 第1章」(無料)がお薦めです。
または、「マガジン:第1章、第2章」(無料)でも読みやすいです、はい!
その21
今回は、youtubeの画像を参考資料として、二つの動画を添付しておきたいと思います。 gooブログでは、できなかった事です‥‥
貴重な解説動画や、ニュース映像を作って下さったスタッフに敬意を込めて‥‥‥‥ ありがとうございます。
この「スクープスペシャルーーワイドショー」は、たった2分足らずの古い映像ですが、病院の実態の1万分の1ほどの真実をうかがい知る事が出来ます。
白衣の人物もでていますが‥‥ 病院では、元患者(アル中、薬中、〇暴などの患者)を准看護士と称して使役していたました。「相手を躊躇なく殴れるタフな奴」が選抜されていたといいます。
youtube動画 : スクープスペシャルーーワイドショー衝撃映像決定版「報徳会宇都宮病院事件」より
もう一つ‥‥
この動画「 精神病棟で起きた悲劇 」は、よく当時の事件を8分のフィルムにまとめています。 動画の中で、「 84年に、5年間監禁された後で警察に告発した 」人物として紹介されているのが、我らがT氏なのです。( 命懸けの戦いだったのです )
動画では「ゴルフクラブで殴打‥‥」(5:23)と言っていますが、実際には院長自身が裁判で以下のように訂正しています‥‥
「あの‥‥さきほどから、ゴルフクラブ、ゴルフクラブっつ~てますけどね、ありはゴルフのアイアンです!」
それから、この動画の中で、「 1983年4月に最初の殺人事件が起きます 」(1:50)と言っていますが、実際には数年、いや10年前から毎月一人のペースで殺人が行われたと考えられています。
それは、毎年の人体違法解剖事例の数からも推測できます。この精神病院では患者のご遺体を解剖( 完全に違法 )していたのです。女性のご遺体を准看が数人で‥‥していた話も暴露されています。( 注:この話は動画の中には出て来ません )
ここは、精神破壊病院なのです。
youtube動画 : 【精神病棟で起きた悲劇】宇都宮病院事件 より
精神病院の外観は、実際に取材したときの写真を元に描く事ができますから、それほど苦労はないのですが‥‥
内部の写真資料がまったくありませんので、どうしても「 〇魔の精神病棟 」( ※参照 )の著者T氏( ※参照 )からの話で想像するしかありませんでした。
T氏とは当然何度も会って話を聞くわけですが‥‥ それだけではなく、氏の裁判にも傍聴に出掛けたりしました。
病院内で行なわれた看護人( 正確には準看の資格しかない )や準看護人( 元患者 )が行った患者虐待( ※参照 )、暴行、リンチ、殺人などがT氏の告発によって初めて社会問題化した1984年以降、民事訴訟( 億単位の損害賠償請求 )がまだ裁判中( ※参照 )だったのです。( 1996年当時 )
T氏が明らかに「 精神病 」ではないのに拘禁していた頃、院長は色々な理由を付けて氏を退院させませんでした。
そのやり取りの中で、私が印象的だったのが‥‥
「 絵を100枚描いたら退院させてやるっぺよ 」
‥‥と、画家であるT氏に院長が言った話です。
T氏はその言葉を信じて、必死に100枚の絵画を描き、退院処置を要求しますが‥‥ 院長のその約束は、まったくその場しのぎのデタラメで、ついに5年間‥‥‥‥ 退院を許される事はありませんでした。( 略取した絵画は全て、院長の知人や関係者への貢ぎ物として懐へ )
違法な拘禁をつづける病院が、氏からの告発を恐れてヅルヅルと退院を先延ばしにしていたわけです。 その間、よく殺されずに生き残れたものだと感心しますが‥‥ 何度も暴行を受け、全身のアザと骨折、さらに片足の障害を受けても生き抜いた精神力は並大抵ではありません。
T氏は冷静に、詳しく私に当時の話を聞かせてくれました。時には氏がよく知る銀座や築地などへ連れて行ってくれたり、何度も食事をご馳走になったものです。
その時に、画家としての実績や有名人との交友関係など、事件以外の話を多く聞かせていただきました。
しかし‥‥
氏が画家であり、アメリカなどでは高く評価されていた事‥‥ そうした事実を病院の医師や関係者がまるで信じていなかった事は‥‥ まさに悲劇的でした‥‥‥‥
私が裁判記録の中で、記憶する一つのエピソードがあります。 それは‥‥
T氏が若い頃に開いた個展に有名な小説家である武者小路実篤氏( ※参照 )が訪れ、氏の作品を購入しているのです‥‥ その事を院内で何度も医師に話したそうですが‥‥
「 ウソだっぺ~っ! 」
と、相手にされなかったのです。もちろん、確認を取ろうともしませんでした。
しかし、事件発覚後の裁判にて武者小路氏の遺族が「 確かにT氏から絵を買っています 」との証言が出てきたのです。
さらに、裁判に証拠として提出されたアメリカに在住する多くの実業家( 会社社長、会長など )の購入者リストもあったのです。
氏を精神病院へ強制入院させた理由の「 仕事をしない、結婚しない、金がないので金品を母から略奪、暴行 」など、その論拠がまったく希薄であった事が窺えます。
もし‥‥ もしも、T氏をこの問題の病院へ強制入院させていなければ、「 U病院事件 」などという事件が世間に知れる事もなかったか、あるいは、発覚が大幅に遅れていた事でしょう。 隔離された密室で何が行われているかを知るすべがないからです。
T氏を入院させる事は、虫けらを一匹籠へ入れる程度の事だと院長も、氏の兄も、兄の友人の東大のお偉い助教授先生もそう思っていたろうと思います。
しかし、それが、彼らの人生の歯車を狂わせてしまいます‥‥ T氏を「 狂人 」に仕立てる事で、自分の人生を狂わせる‥‥ 自己破滅への道を歩んでいたとは皮肉な話です。
「その22」より‥‥
ゲーム中毒者が「精神病院」の漫画を描きつづける‥‥!?

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