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漫画家アシスタント移住物語6 電線も老後の設計も大混線!?

 
《 写真上:チェンマイ市内の電柱。電線とネット配線がゴチャ混ぜ。タイ全土の電線が似たような状況で、些細な事で停電が頻発します。2019年5月 》

お薦め:古いですが「漫画家アシスタント物語・エントランス」もどうぞ!


          こりゃタイ編 その6


    《 タイの混線・・・・電線も老後の設計も大混線!? 》

 
タイの電線事情は、ネットの普及で混乱状態です。

その配線量と混線ぶりは、あきれるばかりで、都市部も地方も状況はひどい有様です。

自宅の建築ですが‥‥‥‥ すっかり予定( 3ヵ月で完成の予定だった )が伸びてしまい、半年たっても屋根が完成してないのです‥‥‥‥

その話の前に、借家のあるチェンマイの電線事情をお話します‥‥‥‥

 

写真奥の方にセブンイレブンがありますが、その近くの電線もかなり混線しています。

     

タイでは普通のありきたりな光景なのですが‥‥植物が寄生し始めた状態です。


さらに放置状態が続くとこうなります。私は巨大な怪物の様になった電柱を見た事がありますが、日本でその話をしても誰も信じてくれません‥‥‥‥ 2019年、5月、撮影

   

チェンマイの電線の話は、写真とその解説で充分お察しいただけるかと思います。

改めて詳しく書く事もないと思いますが・・・・・・・・

ただ、補足すると・・・・・・・・・ 電線は、これでも随分と整理( 高圧化 )されてきたのです。 ただ、ネット回線の方がどんどん増えだして、その整理にまったく追い付いていないわけです。( 特に交差点における混線状況は迫力があります )

雨が降り、その重さで垂れ下った電線を通行人が避けて歩く‥‥ それが、田舎町でも見られるようになりました。

 
さて‥‥‥‥

前回お知らせしました様に、カミさんの実家の改築で問題が発生したために、拠点にしていたチェンマイ郊外にある借家でゆっくり過ごす事がまったく出来ず、改築現場近くのホテルや友人宅に居候になったりと・・・・・・・・・・・

認知症(要介護度4)の母を、チェンマイ市街の養護施設にあずけねばならなかったり‥‥‥‥

まったく落ち着く時間が持てませんでした‥‥‥‥

それから、これはタイでの建築上の常識なのですが‥‥‥‥

絶対に工事現場には毎日立ち会わないとヤバいのです。 実際に図面と寸法が違うとか、材質が違うとか、手順が違うとか、あらゆるトラブルに目を光らせていないと人間の住める家にはなりません!

もっとも‥‥‥‥ 私の安普請にこそ原因があるのですが‥‥‥‥‥‥


改築中の現場に積みあがったレンガですが‥‥ なぜか品質や色合いが不揃い。

         

風呂場のバスタブが入る部分です。 一見して『これで大丈夫なのか?』と不安に・・・・・・案の定、バスタブを入れる時に大きさやパイプの不備などで問題が発生‥‥解決に苦労しました。

      


タイの建設現場、どこでも「新築工事」なのか古い建物の「解体工事中」なのかまったく分かりません。レンガの色が微妙に不揃いなのが気になりますが、細かい事は気にしないのがタイ式です。

      

そもそも、新しい家の見取り図を作る時に精一杯豪華な家を作ろうとした事が後々、問題を大きくした原因になります。( 素人のやる事はホントに怖いです )

一般に見取り図や完成予想図を描くのは、未経験者には難しいのですが、私の様に長年住宅を遠近法で描く仕事をしている者にとっては、さして難しいものではありません。

ただ、高度に専門的な知識も必要ですので、厳密な設計図までは手が出ません。

それでも、何枚もの平面図や立体図、さらにスチレンボード( 工作用紙 )を使って住宅模型をいくつも作ったりしました。

タイの住宅建設費の相場も、建設会社の情報も全くなかったので、とりあえず見取り図や住宅模型を作って、数社に見積もりを出してもらいました。

それから各会社の見積もり金額に照らして設計を変更したり、見積もりの総額で建設会社の選別を図るつもりでした。

見取り図には和室や山荘風のオープンキッチンダイニングのある5LDK、石壁のタイルや多くの間接照明、中庭やテラスリビングなど・・・・・・・理想的な図面を作り、それを建設会社の人に見せて見積もりを出してもらい、問題に応じて変更する・・・・・・・・・・という流れでした。

値段が全く分からなかったので、かなりイイ加減な間取りでしたが、値段が高い様ならすぐに大きさを小さくしたり、部屋数などを減らしたりするつもりでした。

家は平屋建てで、建坪は100~120坪( カミさんの受け継いだ遺産です、日本では広い方ですが、タイの田舎での地価で2~250万円ほどです。'19年 )

建設費で一番高い見積もりを出したのが、タイでは最大手のS社( タイの大手と日本の〇キスイハイムの合弁企業 )は、ほぼ日本建築仕様で3000万円以上。

ちなみに、日本で建てたら5000万円( 坪単価約5~60万円 )位でしょうか・・・・・・・・( 一流の注文建築なら1億円 )

タイの一般的な建築会社( 零細、小企業 )だと1400~1600万円。

さて・・・・・・・・・・

私の描いた見取り図を見ながら一番安い価格を提示したのがD社。( 以降D氏 )

その価格はなんと・・・・・・・・・・・1200万円!

( 以下の会話は全てタイ語と英語のチャンポンです )

これは、無理だろうな・・・・・・・・と思いつつ質問する私です‥‥‥‥

「 本当に日本間が作れますか? 」
「 大丈夫です 」
「 床の間や広縁の設置や、雪見障子などの建具の入手は難しいのでは? 」
「 大丈夫でしょう、資材会社を何社も探せばきっと見つかりますよ 」
「 オープンキッチンは壁も天井も大きな梁も、木造の山荘風に仕上げられますか? 」
「 それは素晴らしい! 大丈夫ですよ! 」

高価な石壁のタイルや間接照明の問題もクリアー出来て、さらに値引きしてくれるという・・・・・・!

「 1000万円で引き受けましょう! 」

私は、調子に乗ってさらに値引きを求めました。( 一生の買い物です、貧乏生活60年! サラ金地獄30年!  最後に一発大逆転の汗がにじむ! )

「 もう少し安くなりませんか!? 」
「 900万円・・・・・これが限度です 」

あと少し・・・・・・あと少しで日本間付きの5LDK、大きなキッチン、山荘風ダイニング、36㎡ガラス張りリビング、自分の書斎、間接照明やテラス付き中庭まで、何でも理想通りに「 邸宅 」が作れるのだ・・・・・・・!

私は、調子に乗って・・・・・・・・・・!

「 もう一声! 」
「 ・・・・・・・・・・ 」
「 どうか・・・・・・・・もう一声! 」
「 では、850万円 」

ここで、「 おかしいぞ? 」と・・・・・・・・・・思わなくてはいけないところなのです!

日本の建築相場はともかく、タイの一般的な建築費用( 耐震性0、防音、断熱工事無し、通気孔無し、基礎も土台もイ~加減 )でさえ1500万円前後はするのに、なぜ850万円で出来るのか?

しかし、この程度の予算がカミさんの貯金と私の資金で払える限界でした・・・・・・・・・・・・・・そのため、「 格安料金 」に完全に魅了されていたわけです。( 格安なら、老後資金も少し残せる! )

その結果・・・・・・・・・・・

始まった建築は、ズルズルに遅く、資材は安物で、作業技術はおそまつ・・・・・・・もっとも、資材が多少ボロでも「 格安 」なので我慢は出来るのですが・・・・・・・・・

作業が開始されてから4ヵ月( 完成予定日まで1ヵ月ちょっと )ほどで、疑惑の日々が始まります・・・・・・・・・・・

時計が止まった様なノロノロ作業・・・・・・・・・・

『 格安なんだから、仕様がないよなぁ‥‥‥‥ 』

そのまま‥‥ ズルズルと地獄へ落ちて行くのです‥‥‥‥

水のしたたるシャブコン作り、中古の安い石材やレンガ、サビた鉄骨に規定に満たない細い鉄筋・・・・・・・・・

基礎的な水平や垂直さえ、水準器を使用しているけど・・・・・・・・・・・正確に使用しているかは不確実。

『 そ‥‥そんな事は我慢できる!  格安なんだ!  仕方がないんだ! 』

・・・・・しかし・・・・・・・・・・

D氏の工事への疑念は、抑えがたいものになります・・・・・・・・・・ 下請け作業員に給料を払っていない事が判明したのです。

カミさんに作業員の一人が・・・・・・・

「 2ヵ月以上給料をもらっていないんです 」
・・・・・・・と、愚痴をこぼしたのです。

それと同時期に、資材の搬入が遅れているために、作業員が現場にいてもまったく工事が進まない日があったりするのです。

進行の遅れや、現場の作業員への未払賃金など・・・・・・・・・・・ これは、ちょっとただ事ではないわけです。

しかし、その事をD氏に問い詰めると・・・・・・・・・・・

「 来週中には、全ての費用を支払いますので大丈夫です! 」

・・・・・・・・・・・と、きっぱり笑顔で答えます。

日本人だったら平謝りに謝って、陳謝するものですが・・・・・・・・・・タイでは、都合の悪い事が起きると、ニコニコ笑顔で( 堂々と胸を張って )冗談でも話す様に・・・・・・・・・・・・

「 大丈夫ですよ~~っ! アハハハハハハッ! 」

・・・・・・・・・・今から考えると、「 微笑みの国 」なんていっても、その裏側は熱帯の四角いジャングルだったというわけです!

嘘も苦しみも、「 微笑み 」で包んでしまうのです・・・・・・・・

アジア最強の微笑地獄!


                   《 2019年7月:ブログ公開 》

 

               「こりゃタイ編 その7」 へつづく・・・・

                     「その5.5」 へもどる‥‥
 
                  「もくじ・こりゃタイ編」へ‥‥
 
 

 
 

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