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漫画家アシスタント物語 第3章〈3〉 スケベ心と料金不足!

 
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《 写真上:池袋東口サンシャイン通り。私が行ったキャバレーはこの先 》
             < この3章〈3〉は、文庫本約18ページ分 >

 
 

              その13

    
漫画家アシスタントの性生活について、誰か書いた人がいたでしょうか・・・・
・・・・? 

漫画と個人的な性生活に何の関係があるのか? 

全然関係ないと思っている人が多いかもしれません。 しかし、漫画家の感
性とそれは深くつながっています・・・・・。

私の「 好色一代記 」の旅先案内人であるガンさん( 仮名:羽賀 司郎、東京
出身、昭和53年当時、28歳 )は、あの有名な石森プロ( 石ノ森章太郎先生の
仕事場、東京練馬区桜台 )でアシスタントをしていた経験があります。

そこでは、「 ハレンチ学園 」や「 デビルマン 」で有名な永井 豪先生とも
一緒に背景を描いていたそうですが、徹夜がイヤで、夜逃げしました。

そして、ジョージ秋山プロへ・・・・・・。 

ジョージ先生の「 パットマンⅩ 」( 1967年・講談社 )が大好きで19歳の時に
師事。

そして約10年後に私が秋山プロに入り、2ヶ月だけのお付き合いでしたが、その強烈な印象を私に残して独立して行かれました・・・・・。

( 独立後、数回の連載で打ち切られ、その後は老母と身重の奥さんをかかえて随分とご苦労なさったそうです。前回「 出世頭 」と書きましたが、同時に「 貧乏頭 」でもあったのです・・・・ )

現在、風俗といえば、〇ープランド、〇ルス、〇メクラ、〇ャバクラ、のぞ
き、〇テトル、〇ートクラブ、〇リヘル、〇ンパブ・・・・・・・と、百花繚乱ですが‥‥

1970年代の日本には〇ルコ風呂( 〇ープランド )と〇ャバレーとごく少数の〇ンマ( マッサージ系 )と、芸者さんとの遊びぐらいしか「 風俗 」といえるものはありませんでした。

男が夜遊びに出かけると言えば、このいずれかしか選択肢がない時代に、私
は生まれて初めて「 〇ャバレー 」へ・・・・・。

池袋の東口、今のサンシャイン通りの近くにあった〇ャバレー「 ハワイ 」( テレビでCMが流れるほどの有名店 )へ連れて行かれたのです・・・・。

赤とピンクの照明の中に私より年上の女性たちとサラリーマン風の客が一人
か二人・・・・・。 ビールは、下戸の私にとってはただの苦い炭酸水・・・・。 

ダサい演歌のBGMはまるで「 バカだ~バカだ~っ バカになれ~っ 」と
叫んでいるようにガンガン響く・・・・・!

客一人に対して女性が一人付くシステムのようでしたが、残念ながらその時
私に付いた女性の事は全然憶えていません。
  
「 なに喋ったらいいんですか~っ? 」
どなるように話さないと聞こえない。

ガンさんはホントに嬉しそうに
「 何ンでもいいんだよ! テキト~にさ~! 」

ガンさんは指名(!)した女性としゃべっている‥‥

私は緊張しながら‥‥
「 何をすればいいんですか~っ? 」
「 何ンでもやっちゃいな~! 」

とにかくBGMのクソ演歌がうるさい!

私は子供が質問するように‥‥
「 何ンでもって、何を~っ? 」
「 指だよ~、指! 」

演歌はうなる・・・・・!
 
私は首をひねりながら‥‥
「 指ぃ~っ? 」
「これだよぉ~っ! 」
人差し指と中指をつき出して見せる。

ズドドドドド‥‥( 太鼓のド演歌! )

だんだん付いて行けなくなる・・・・・。 

それでも恐る恐る私は震えながら‥‥
相手の女性の下半身に手をかけた・・・・・・

あああああ~~~っ 演歌は叫ぶ!

硬い‥‥! 

ザラザラとした‥‥鋼鉄のように硬いパンツ!
 
 
残念ながら・・・・・・
 
この女性については、恐ろしいパンツの記憶しか残っていません。
  
こんな‥‥紙ヤスリのようなパンツが‥‥世の中にあるなんて‥‥!

 
 


1987年の秋山プロの仕事場、写真手前のデスクが私の机でした。

              その14

  
キャバレーでの緊張した時間は、漫画とは全然関係ない無駄な時間ではありません‥‥!

つまり、女の子との接触に興奮したり、スケベ根性丸出しの無駄な努力が漫画制作に結びついていきます。( ポルノ漫画を描くという意味ではありません )
 
より具体的な言い方をすれば・・・・・・私はこの瞬間( ガンさんとキャバレーにいた1978年昭和53年6月某日の夜 )ガンさんを学んでいた( 盗んでいた )と言えます。
 
ガンさんという人間を特別な状況下で捉えていたのです。 ‥‥残念ながらお相手の女性からは「 紙ヤスリの硬さ 」しか学んではいませんでしたが・・・・・
 
この「 捉(とら)え方 」や「 捉える大きさ 」が私の感性の限界を意味します。この限界値の大きな人を「 感性の豊かな人 」といい、創作活動の重要な柱になるのではないかと思います。
 
記憶ではこのキャバレー「 ハワイ 」には3,4回「 旅行 」したと思いますが、不満そうな私を見て、ガンさんが言いました・・・・・

「 小池ちゃん、今いくら持ってる・・・? 」
「 1万円くらい・・・・・・ 」
「 よし! 行くぞ! 」

ガンさんは、私がまったく無知で未体験のじれったい23歳の子供に見えたのです‥‥‥‥

きっと‥‥ 『 オレが大人にしてやろう 』などと思ったのでしょう。

子供にとっては、ありがた迷惑だったりするのですが‥‥‥‥
 
 
1978年昭和53年7月某日の夜10時ごろ・・・・・・私は生まれて初めて〇ルコ( 現在の〇ープランド )旅行に行く事になりました・・・・・・。
 
私はそこで、「 ハワイ 」での出来事より、もっと強烈に相手の女性( トルコ人ではありません! )から感性を刺激されます・・・。
 
「 ただのスケベだろ 」と、言ってしまえばそれだけの事なのかもしれませんが・・・・・・・・

( お待たせいたしました・・・・・・いよいよ、その時がやってまいりました )

 
 
 
「その15」より‥‥
風俗指南する先輩やら、ムショ帰りと疑わしき先輩など‥‥

 

有料部分は、単行本11ページ分です。コーヒーやおやつなどを楽しみながら、ごゆっくりどうぞ!

 

 

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