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元漫画家アシスタントの チェンマイ淡々通信 26 認知症の母との同居‥‥

 
《 写真上:  2013年、冬。認知症になった母と同居を始めた頃のマンションの居間を撮影したものです。埼京線、武蔵浦和駅近くの3DKの賃貸。》

 
 
 

             淡々通信 26

 

 
母が認知症の初期症状を見せ始めたのが、この2012年から2013年頃でした。

母の自宅はゴミだらけで、冷蔵庫の中は腐敗した食品がギッシリと詰め込まれていました。壁や、押入れ、タンスの戸には、忘れまいとメモ書きしたフセンが数十枚ペタペタと貼られていました。

母が暮らした勝鬨にあった公共住宅、その近くの病院で診断が下ってから、私のマンションに引っ越してもらったのですが‥‥‥‥

上の写真の居間が、私が仕事に行っている間に、母が一人で留守番していると‥‥‥

下のような写真に変わっています。 母自身の寝室も似たような散らかりぶりで、まったく片付ける事が出来なくなっていました。

そして、水道や、ガスの消し忘れ、外出時の迷子、妄想からの110番通報‥‥‥‥ 私のカミさんともトラブルがあって、私は体調を崩し、精神状態も抑鬱的になっていきました。( この後で血尿や頸椎ヘルニアなどなります )

1年の同居の後、2年ほど老人ホームに入居しました。 入居の時にホームの園長氏は「 看取りまで安心してお任せください 」‥‥ってな話でしたが、せん妄( 被害妄想など )が始まると‥‥‥‥

「 他の入居者様のご迷惑になりますので‥‥ 」

‥‥と、それとなく‥‥ 退去を求められました。( 母にとって、そこは安住の地ではありませんでした )

いっそ、タイへ一緒に移住するか‥‥‥‥

タイなら、私と母の年金を合わせれば‥‥ 母を専従で介護してくれるヘルパーさん( 2017年当時、月々4~5万円 )を雇っても暮らしていける‥‥‥ そう目論んだのです。

下の写真は、日本で撮影した母の最期の写真です。( 羽田空港搭乗ゲート)

タイへ飛んだのが2017年9月。 それから約9年‥‥ 

2026年3月4日、母は亡くなりました。 98歳でした。

 
羽田を発って‥‥

飛行機の中で、バンコクに着陸する直前に母が便意をもよおした時‥‥ 私はCAさんに‥‥

「 すいません、母がトイレへ行きたいがっているのですが‥‥ 」

「 もう、シートベルトのサインが出ましたので、立ち上がらないで下さい! 」

「 し‥‥ しかし‥‥ この場合は‥‥ ヤバいです、大きい方だし‥‥ お願いします! 」

「 え‥‥ で、でも‥‥ ダメです。 シートベルトしてください! 」

‥‥仕方なく、着席して、シートベルトを‥‥ すぐに機体はバンコクの空港へ着陸したのですが、母は茫然と固まっている‥‥‥‥ ヤバい臭いが‥‥‥‥

シートベルトサインが解除後、出来立てホヤホヤを発散させながらトイレへ‥‥‥‥ 大変な事態になったのですが‥‥‥‥ 

そんな事も‥‥ 母はいつか、忘れてしまうし‥‥

今となっては、私にとって微笑ましい「思い出」に変わっています。

 

下の写真は、チェンマイに到着して、借家でくつろぐ母の写真です。

2026年、3月4日に母が亡くなって、葬儀の事などは、この記事で簡単に報告しようかと思っていたら‥‥

色々な事が思い出され‥‥ いくつか、順に紹介しながら記事にしていこうかと思っています。

さて‥‥

チェンマイの借家に同居しても、介護は大変で失敗の連続‥‥

そこで、なんとか( 探し回って )チェンマイの介護施設を見つけ、入居したのが、下の写真の老人ホーム。

鉄筋の平屋で、大きな施設でした。 医師が運営し、スタッフも大勢そろっているので一安心。 施設の周りは自然に囲まれた環境でとても静かな所、東京近郊の老人ホームとは随分雰囲気が違いました。

ちなみに、ホームの入居費用は、介護、食費、等全て含めて9~10万円( 1ヵ月 )ほどでした。 パジャマや着替え、下着類や、日用雑貨品は、面会の時に届けていました。

2019年、春。

チェンマイの北部、メーアイに自宅が完成してから、いよいよ‥‥

母の住む個室と専従のヘルパーさんを準備して、同居する事になります。

  
 
 
 

              「 チェンマイ淡々通信 27 」 へつづく‥‥

                     「 淡々通信 25」へ戻る‥‥

         「 もくじ、移住物語 こりゃタイ編、淡々通信 」へ‥‥
 
 
 
 
 

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