アラフィフ|屋台の注文係✨️最強能力は英語でも暗算でもなかった話
客「Hello!」
「Three…color…なんとか…😀」
私「……😐」
英語が、全く聞き取れない。
私は週5日フルタイムで働いている。
普段は事務職だが、3日間、とあるイベントのお手伝いをした。
飲食屋台で注文を取る係だ。
外国のお客様が、笑顔で注文してくれた。
でも、は…?
ちょっと、何を言っているのか分からない。
聞き返す英語も思いつかず、
無言でお客様と見つめ合う。
お客様も困っている。
あぁ、何て言えばいいんだっけ?
すると、ササッと
入社2年目のフレッシュマンO君が現れた。
フ「Three-color dango, is that all?」
客「Yes, thank you!」
フ「三色ダンゴですよ!」
私「あー!なるほど、ありがとう!」
自分のヒヤリング力のなさ。
そして、それが“三色ダンゴ”だと気づけないことに、地味にショックを受ける。
もう少し話せると思っていたのに💦
――それにしても。
こういう時に英語が話せるって、カッコいい✨
フレッシュマンO君は、とても優秀だ。
でも、娘の1つ上の彼を、
もう息子のようにしか見られない。
一人暮らしで、とても痩せているO君に、
「ちゃんとご飯食べてるの?」と、つい聞いてしまう。
「お母さんみたいですね」
と笑ってくれる彼もまたカワイイ。
そんなO君が英語を話しだすと、
急に頼もしく見えた。
他にもフレッシュマン男子が2人、手伝いに来てくれていた。
注文係は、オーダーシートに
商品ごとの小計と総合計を記入する。
そして、お店の人に言われる。
「計算は間違えないでください!」
――なんというプレッシャー。
暗算なんて、いつぶりだろう。
だから私は、手のひらサイズの電卓を購入した。
そして聞いてみた。
「電卓使う人、いる?」
すると、なんと女性一人以外
「大丈夫です!」
そうか。
ついこの間まで学校で計算していた君たちには、必要ないのね。
英語も話せる。暗算もできる。
もう、能力の格差がすごい。
下はどんどん育っている。
日本は安泰だ。
でも――
一人、別格で輝いているおばちゃん、Kさんがいた。
「ねー、ビールどう?これ美味しいよ!」
気さくにお客様に話しかける、そのコミュニケーション能力。
お客様も、とても楽しそうだ。
積極的に懐に入り、会話する力。
これって、やっぱり最強の能力なんじゃないかと思った。
私には、とてもできない。
「Kさん、計算間違えてますよ!」
……計算は、ちょっと苦手なようだ。
でも、Kさんの前ではみんなが笑顔になる。
