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「このまま仕事を続けられる?」40代で始まる親の介護のリアル

最近、親のこんな変化を感じていませんか。
・連絡をしてくる回数が減っている気がする
・会話の内容に、以前ほどのバリエーションがない
・出かける頻度が減っているようだ
「まだ大丈夫」と思っていても、
親の老いは静かに始まっています。
私自身、母の変化に気づき、要支援となったのは45歳の頃でした。
もちろん個人差はありますが、多くの人にとって
40代〜50代は「親の老い」と向き合い始める時期ではないでしょうか。
そう感じたとき、ふと頭をよぎるのが
「このまま仕事を続けられるのだろうか?」
という不安です。
実は今、日本では
仕事をしながら親の介護をしている人が増えています。



「働きながら介護」は当たり前になりつつある。一方で、、


総務省「就業構造基本調査」によると、
家族の介護をしている人は約629万人。
そのうち約365万人が仕事をしながら介護をしています。
つまり、
介護者の約6割は働いているということです。
一方で、厚生労働省の調査では、
介護・看護を理由に仕事を辞める人は
年間約9〜10万人にのぼります。
今、問題になっているのが
この「介護離職」です。
さらに、同調査によると
・男性:45〜49歳が最多
・女性:55〜59歳が最多
つまり
男性 → 40代で危機が始まる
女性 → 50代でピーク
**40代は「介護離職の入口」**なのです。


なぜ介護で仕事を辞めてしまうのか


家族の介護を担う人たちの会に参加すると、
「仕事を辞めたことを後悔している」という声を聞くことがあります。
では、なぜ仕事と介護の両立が難しくなるのでしょうか。
背景にあるのは、
今も残る
「介護は家族がやるもの」という意識です。
その結果、多くの人が
一人で抱え込んでしまいます。


介護サービスがあっても、家族の役割は残る


私自身も、介護の当事者です。
ケアマネジャーさんやヘルパーさんの支援に
日々助けられていますが、
それでも家族にしかできないことが多いと感じています。
実は、訪問介護(ヘルパー)には
できること・できないことが明確に決められています。
そして、できない部分は
家族が担うことになります。
たとえば、私のケースでは
母の家の電球が切れた際、
新しいものを購入して交換するのは家族の役割でした。
ほかにも、
・通院時の判断や医師への説明、同意
・銀行手続きや支払いなどの金銭管理
・庭の手入れや大掃除などの日常生活以外の家事
などは、原則としてヘルパーさんには任せられません。
冷静に考えると当然のことですが、
すべてを丸ごと任せることはできないのです。


「家族の負担がゼロにはならない」という現実


こうした役割が積み重なると
・仕事との両立が難しくなる
・時間的にも精神的にも余裕がなくなる
という状況につながります。
つまり介護は、
サービスを使っても
家族の負担がゼロになるわけではない

ということです。
だからこそ介護は
「一人で抱えてはいけない」けれど
「全部お任せもできない」
家族だけでなく、
ケアマネジャーやヘルパー、かかりつけ医など、
さまざまな人が関わる、
チームで支えていくものなのです。


それでも仕事は続けたほうがいい理由


介護が始まると、
「仕事を辞めたほうがいいのでは」
と考えることもあるかもしれません。
しかし、長い目で見ると
仕事を続けることには大きな意味があります。
仕事には
・収入
・社会とのつながり
・生活リズム
があります。
これらはすべて、
心の健康や人生の満足度を支える重要な要素です。
実際、老年学の研究でも
社会参加は幸福度を高める要因とされています。
つまり仕事は、
生活費だけでなく、人生の支えでもあるのです。


仕事と介護を両立する人の共通点


介護と仕事を両立している人には、共通点があります。
それは
**「早く動くこと」**です。
介護は体力よりも、
情報があるかどうかで負担が大きく変わります。
・介護保険
・ケアマネジャー
・デイサービス
・訪問介護
こうした制度を早く知ることで、
家族だけで抱え込まずにすみます。
介護は、
家族だけで行うものではなく
社会で支える仕組みがあるのです。


40代のうちにできる3つの準備


介護は突然始まることが多いですが、
40代のうちにできる準備もあります。
① 親の情報を知っておく
・かかりつけ医
・服薬内容
・保険
・お金の管理
情報があるだけで、対応が大きく変わります。


② 地域包括支援センターを知っておく
介護の相談窓口です。
ここに相談すると
必要な支援につながります。


③ 職場の制度を知っておく
・介護休業
・介護休暇
・短時間勤務
制度を知っているかどうかで、
働き続けられるかが変わります。


仕事を守る前提で考える


介護を理由に仕事を辞めてしまうと、
想像以上に介護が長期化し、
社会復帰のハードルが高くなることもあります。
だからこそ
「仕事をどうするか」ではなく
「仕事は続ける前提でどうするか」
と考えることが大切です。
・会社の制度を確認する
・上司に早めに相談する
・働き方を調整する
こうした行動が、将来を守ります。


40代は「親の老いの準備」を始める時期


40代は、
老後の準備だけでなく
親の老いの準備が始まる時期です。
介護は突然始まります。
でも、知識があれば
仕事を辞めずに乗り越えることもできます。
未来の自分を守るために、
少しだけ知っておく。
それがきっと、
これからの人生の安心につながるはずです。


シニア期の幸福について、
研究と介護現場の両方の視点から発信しています。
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