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良いことだらけの「居場所づくり」?―老後の幸福度を高める、もう一つの鍵

前回は、
幸せな老後のための備えの一つとして「人との交流」 について書きました。

高齢者の「居場所づくり」は、

・孤立の防止
・健康づくり
・介護予防
・生きがいづくり
・自分らしさの発揮

につながると言われています。
家以外にも安心して過ごせる居場所がある高齢者ほど、
ウェルビーイングが高い傾向があるとも言えるでしょう。


居場所って、どんなもの?

日ごろの人間関係は、
職場の同僚、
お子さんがいる方なら子どもの学校関係のつながりなど、
限られたコミュニティの中で完結している人も多いのではないでしょうか。

しかし、
定年退職後や、子どもが独立した後も、
その関係性を変わらず維持できるかというと、
決して簡単ではありません。

転職した経験がある方なら、
「毎日顔を合わせていた同僚と、
職場を離れた途端に疎遠になる」
そんな経験をしたことがあるかもしれません。

家族よりも長い時間を共にしていた人たちでさえ、
“場”を失うと、つながりはあっさり薄れてしまうことがあります。

では、
老後──つまり定年退職後や子どもが手を離れた後も続く交流とは、
いったいどんなもので、
どのようにつくることができるのでしょうか。


地域には「居場所」の種がたくさんある

厚生労働省は、
重度の要介護状態になっても、
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう、
「地域包括ケアシステム」 の構築を進めています。

それに伴い、
各自治体でもさまざまな取り組みが行われています。

たとえば、
福岡県大牟田市では、
地域の集まり場・茶のみ場をつくり、
住民同士やボランティアがゆるやかにつながれる交流拠点を設けています。

また、長崎県佐々町では、
「介護予防ボランティア養成研修」を受けた高齢者が、

・介護予防事業でのボランティア
・地域の集会所での自主的な活動
・要支援者宅への訪問(掃除・ゴミ出しなど)

に関わる仕組みがあります。

ただ支援される側にとどまらず、
「誰かの役に立つ」「必要とされる」 という実感が、
働きがいや生きがいにもつながる好例だと感じます。


そんな居場所、どうやって見つける?

では、
自分の住んでいる地域では、
どうやって居場所を見つければいいのでしょうか。

おすすめなのが、
お住まいの地域の 「地域包括支援センター」 です。

窓口が分からない場合は、
市役所に問い合わせると、
住所に応じた担当センターを教えてもらえます。

地域包括支援センターには、

・介護相談
・地域の交流イベント
・高齢者向け体操教室
・健康イベント

などの情報が集まっています。

窓口で
「こんなことに興味がある」
「人と関われる場所を探している」
と伝えることで、
担当者と一緒に“居場所探し”ができるかもしれません。


元気なうちから、ゆるく準備しておく

こうした居場所づくりは、
できれば元気なうちから 始めておくのがおすすめです。

年齢を重ね、体の衰えが出てくると、
新しい環境や挑戦に一歩踏み出すことが、
どうしても億劫になりがちです。

その前に、
ある程度グループの中で人間関係ができていれば、

・耳が聞こえづらくなっても
・歩くのが遅くなっても

周囲が自然に理解し、受け入れてくれる可能性があります。
外出が面倒になったときでも、
声をかけてくれる誰かがいるかもしれません。


今は無理でも、心の準備だけ

とはいえ、現役世代の方は、

「仕事もあるし、
週末は家事や子育てで精一杯。
自分の時間なんてない…」

というのが正直なところかもしれません。

そんなときは、
“心の準備” だけしておく のも、立派な第一歩です。

・時間ができたらジムに通ってみたい
・水彩画教室、ちょっと楽しそう
・地域のサークル、のぞいてみたいな

そんな妄想レベルでOK。

老後に、
「自分が楽しめること」
「ゆるくでも人とつながれる場所」
を思い描いておくだけで、
未来の選択肢は、きっと広がっていきます。

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