三つの国で出会ったカヌー——共通していた“人をつなぐ力”

今年の夏のハイライトは、早朝から日差しの強いグアムの海岸を何日も素足で歩いたことだ。
海水が温かく、泳ぐ小さな犬と一緒にお腹まで海中に浸りながら歩いている地元のお爺さんとすれ違った。急ぐ様子も、目的地もなさそうだった。ただ、そこにいることを楽しんでいるように見えた。
ビーチの近くにはサーフボードではなく、色とりどりのカヌーが並んでいるのに気がついた。
夕方に現地のカヌーコミュニティらしき人たちがビーチに集まって、チームで競争したり、個人個人もゆっくり漕いだり、思い思いに楽しんでいた。


同じ海洋文化圏のハワイではどの島でもほとんどカヌーを見かけない。
カヌーを見たのはBishop博物館だった。
ハワイでは、ポリネシア人が星だけを頼りに3,200km以上を航海し、ハワイに到達した歴史がある。
カヌーは「未知へ漕ぎ出すための道具」。
一方グアムは冒険より島々を行き来し、交易・交流・家族のつながりを支えた。そして今もコミュニティのつながりをメインにしている。
現在のハワイはカヌーはスポーツの競技で主に使われ、スポーツクラブで活動されている。観光地では見かけることはない。
一方日本でも早朝に時々カヌーを見かける。
部活らしい人たちがタイムを測って練習している感じだ。
日本のカヌー文化は外国からのスポーツとして導入され、競技、技術、トレーニングに趣きが置かれている。

同じカヌーでも、国によって今の立ち位置がこんなに違うのは面白い。
その中でも、瞑想する様に自然と一体になれるグアムのカヌー文化に一番惹かれる。
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