湿った空気の日は、がんばり方を少し変える
ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣です。
このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。
湿度の高い日は、
ただ暑い日とは、少し違う疲れ方をします。
気温だけを見れば、
そこまで高くないように見える日でも、
外に出た瞬間、空気が体にまとわりつくように感じることがあります。
肌の上に、空気が乗っているような感じ。
呼吸が少し浅くなる感じ。
体の奥に、重さが残る感じ。
動いていないのに、どこか消耗している感じ。
こういう日は、
いつもと同じようにがんばろうとしても、
思ったように体がついてこないものです。
でもそれは、
やる気がないからではありません。
怠けているからでもありません。
湿った空気の中で、
体がいつもより多くのものを感じ取り、
いつもとは違う負荷を受けているからです。
湿度は、数字以上に体に触れてくる
天気予報を見ると、
気温や湿度の数字が出ています。
でも、体が感じているものは、
数字ではありません。
同じ気温でも、
空気が乾いている日と、湿っている日では、
体に残る感覚が違います。
乾いた暑さは、
外側から熱が当たるように感じることがあります。
でも、湿った暑さは、
空気そのものが重くなって、
体の周りにまとわりついてくるように感じます。
汗が引きにくい。
体の熱が抜けにくい。
呼吸が少し重くなる。
眠気が出やすい。
頭がぼんやりする。
そんなふうに、
湿度は、体の外側だけでなく、
内側の感覚にも影響してきます。
だから、湿った空気の日は、
いつもと同じペースで動けなくても、
それは自然なことです。
がんばり方は、季節によって変えていい
私たちはつい、
いつも同じ自分でいようとします。
昨日できたことは、今日もできるはず。
先週できたことは、今週もできるはず。
晴れの日にできたことは、雨の日にもできるはず。
気温がそこまで高くないなら、いつも通り動けるはず。
と、思いがち。
でも、体はそんなに単純ではありません。
季節が変われば、体も変わります。
湿度が変われば、呼吸も変わります。
気圧が変われば、眠気や重さも変わります。
空気が変われば、心の動き方も変わります。
だから、がんばり方も変えていいのです。
晴れて軽い日のがんばり方と、
湿った空気の日のがんばり方は、
同じでなくていい。
体が重い日は、
少しゆっくり動く。
頭がぼんやりする日は、
大事な判断をしない。
呼吸が浅い日は、
一度立ち止まって、外の空気を感じる。
やることを増やすより、
やることの密度を少し下げる。
そうやって、調整するえばいいのです。
進む量を減らすことも、前に進むこと
湿った空気の日は、
前に進む量を少し減らしてもいいと思います。
いつもなら十進めるところを、
今日は三にする。
いつもなら全部終わらせるところを、
今日はひとつだけにする。
いつもならすぐ返す連絡を、
少し時間を置いて返す。
いつもなら予定を詰めるところを、
余白を残しておく。
それは、止まっているわけではありません。
サボっているわけではありません。
自分の状態に合わせて、
進み方を変えているだけです。
むしろ、無理にいつも通り進もうとして、
体も心も消耗してしまう方が、
戻るのにかえって時間がかかってしまいます。
少し、減らす。
少し、遅くする。
少し、余白をつくる。
湿った空気の日は、
そういう小さな調整が、
心と体をととのえてくれます。
「ちゃんとしなきゃ」が、体を重くする
こういう日に気をつけたいのは、
体の重さそのものよりも、
その重さに対して、自分を責めてしまうことです。
「なんで今日はこんなに重いんだろう」
「もっとちゃんとしなきゃ」
「こんなことで疲れていたらダメだ」
「やる気が足りないのかな」
「また怠けているのかな」
そうやって、
体が重いことに対して、
思考がさらに重さを足していく。
体はすでに湿った空気を感じているのに、
そこに「ちゃんとしなきゃ」が乗る。
すると、
体の重さだけではなく、
心の重さも増えていきます。
本当は、
少し休ませればよかっただけかもしれない。
少し予定を減らせばよかっただけかもしれない。
少し呼吸を戻せばよかっただけかもしれない。
でも、そこに責める思考が入ると、
ただの体のサインが、
自分への否定に変わってしまいます。
だから、湿った空気の日ほど、
自分に厳しくしすぎないことが大切です。
湿った空気の日の、ととのえ方
湿度の高い日には、
大きなことはしなくてもいい。
まずは、
今の自分の状態に気づくこと。
「あ、今日は空気が重いな」
「あ、体も少し重いな」
「あ、呼吸が浅くなっているな」
「あ、いつもより進みが遅いな」
そう感じたら、
その感覚を否定しない。
次に、
がんばり方を少し変える。
たとえば、
予定をひとつ減らす。
移動の前後に余白をつくる。
水分を少し意識する。
冷たいものを摂りすぎない。
室温だけでなく、体の冷え方を見る。
深く考える作業を、軽い作業に変える。
少しだけ横になる。
早めにお風呂に入る。
夜はスマホを見る時間を短くする。
どれも、小さなことです。
でも、湿った空気の日には、
この小さな調整が効いてきます。
体は、
大きな変化よりも、
小さな配慮に安心することがあります。
いつも通りできない日も、暮らしは続いている
湿った空気の日は、
どうしても体が重くなりやすい。
気持ちも、少し内側にこもりやすい。
外に向かって広がるというより、
内側で静かに湿っていくような感覚があります。
でも、そんな日にも、
暮らしは続いています。
洗濯物が乾きにくい日。
床が少し湿っている日。
外に出るのが少し億劫な日。
体が重くて、予定通りに進まない日。
それでも、
ご飯を食べる。
水を飲む。
少し休む。
窓を開ける。
風を感じる。
できることをひとつだけする。
それで十分な日があります。
いつも通りできたかどうかだけで、
一日を判断しなくていい。
湿った空気の日には、
湿った空気の日の過ごし方があります。
がんばるより、合わせる
ととのえるというのは、
いつも同じ状態を保つことではありません。
変化しない自分でいることでもありません。
むしろ、
変化に合わせて、
自分の力加減を調整していくことです。
湿度が高いなら、
湿度が高い日の動き方をする。
体が重いなら、
体が重い日の進み方をする。
心が少し沈むなら、
心が沈んでいる日の呼吸をする。
思考が働きすぎるなら、
少し考える量を減らす。
がんばることだけが、
前に進むことではありません。
合わせることも、
ととのえることです。
その日の空気に合わせる。
その日の体に合わせる。
その日の心に合わせる。
そうやって、
少しずつ自分の状態に戻っていく。
湿った空気の日は、
がんばり方を少し変える。
それだけで、
心と体と思考のズレは、
少しやわらいでいきます。
湿った季節を、急がない
これからの季節は、
湿度や雨、気圧の変化によって、
体も心も揺らぎやすくなります。
そんな時に、
いつも通りを求めすぎると、
自分の中に無理が生まれます。
大切なのは、
できない自分を責めることではなく、
今の自分に合う進み方を見つけること。
たくさん進める日もある。
少ししか進めない日もある。
立ち止まることで整う日もある。
何もしないように見えて、内側では戻っている日もある。
湿った空気の日は、
自分を急がせすぎない。
がんばり方を、少し変える。
それは、
弱さではなく、調整です。
今日の空気を感じながら、
今日の体に合う力加減で。
少しゆっくりでも、
少し重たくても、
暮らしは静かに続いていきます。
また、次の記事でお会いしましょう。
ととのえ職人
五木田穣
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