見出し画像

少しずつ、ゆるみ始めるころ― 雨水―

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

立春を過ぎ、
暦は雨水へ。

雪が雨に変わり、
凍っていたものが
少しずつ溶け始める頃です。

目に見えなくても、
地面の下では
確実に動きが始まっている。
春に向かっている。

季節は、
静かにゆるみ始めています。

この時期、
心や体にも
同じような変化が起こります。

なんとなく、眠い。
少し、だるい。
集中力が続かない。

理由はわからない。
けれど、
なんだかシャキッとしない。

それは、自然に適応した
自然な反応。
心と体がゆるみ始めているサインです。

冬のあいだ、
体はずっと構えていました。

寒さに備え、
緊張し、
縮こまっていた。

緊張がゆるみ始めるとき、
人は一瞬、
ぼんやりします。

気が巡り始める時、
一瞬だけ、ゆるむ。

エネルギーが落ちたように
感じるかもしれない。

・気分がのらない。
・気分があがらない。
・調子がわるい。

そんなふうに感じるかもしれない。

でもそれは、春へ向かってるサイン。
雪が雨に変わるように
心と体も静かにゆるんでいる。

でも、多くの人は、

「最近だらけている」
「やる気が出ない」
「もっと気合いを入れなきゃ」

と、考えたりする。

そして、
無理にスイッチを入れようとする。

けれど雨水の時は、
スピードを上げる時期ではありません。

ゆっくりと溶け始める時期です。
凍っていた地面が
急に乾くことはありません。

少しずつ水になり、
染み込み、
流れ出す。

その過程には、
ぬかるみもあります。
歩きにくさもある。

でも、それが自然。
心も体も同じです。

ゆるみ始めるときは、
一度バランスが揺れます。

眠くなる。
重たくなる。
少し不安定になる。

それを
「悪い状態」と思わなくていい。

眠いなら、早く寝て休めばいい。
だるいなら、無理に頑張らなくていい。
シャキッとしなくてもいい。

そのままでもいいと受け入れること。
ゆるみを受け入れること。

無理にととのえようとしなくても、
季節の流れにのって
自然とととのっていきます。

この時期に大切なのは、
「戻そう」としないこと。

戻そうとするほど、
また緊張が入ります。

せっかくほどけ始めたものが、
また固くなる。

雨水は、
春の助走ではありません。
春に向かう前の、ほぐしの時間。

動けなくていい。
完璧でなくていい。

少しぼんやりしているくらいが、
ちょうどいい。

もし今、
「最近ゆるんでいる気がする」
と感じているなら、

それは、
自然な流れの中にいる証拠です。

溶け始めたものは、やがて流れ、
形を変え、春へと続いていきます。

あなたが急がなくても、
季節はちゃんと進んでいきます。

この2週間は、
心と体のゆるみに
寄り添ってみてください。

また、
次の節気でお会いしましょう。

ととのえ職人
五木田穣


いいなと思ったら応援しよう!

ととのえ職人|五木田穣@沖縄 最後までお読みいただきありがとうございました! サポートも嬉しいですが、スキやコメントなどのリアクションもいただけると、とても励みになります☆