15年以上、現場で使えた企画の型「思いつき」を「通る提案」に変える術(「1案3行テンプレ)
企画が通らないのは、アイデア不足じゃない。「説明の型」がないだけ
「面白い案は出ているのに、なぜか提案が通らない」
そんな場面は、
広告代理店の現場ではよくあります。
でも、その原因は
アイデアの質ではないことが多いです。
本当の原因は、
企画を説明する型がないことです。
世の中には、企画が弱いのではなく、
企画を「通る形」に整えられていないだけで
損をしている現場があります。
代理店の場合、それはかなり痛い。
会議が長くなる。
提案が比較される。
クライアントから追加案を求められる。
最後は、価格の話になりやすい。
面白い案は出ている。
でも、なぜそれが良いのかが
言葉になっていない。
この状態だと、
クライアントはこう言います。
「なるほど。で、他の案は?」
この一言が出た瞬間、
企画は価値ではなく、
比較対象になります。
ここを止めたい。
そのために必要なのが、
企画を「1案3行」で説明する型です。
この3つの軸を知ったのは、15年以上前の営業合宿でした
この「合理的か、効果的か、効率的か」
という3つの軸は、
私が机の上で考えたものではありません。
15年以上前、
あるクライアントの営業合宿に
参加させてもらったときのことです。
その合宿のテーマは、
販促企画をみんなで出すことでした。
キックオフの場で、
販売部長がメンバーにこう話しました。
これから企画を出すときは、まず最初に、それが合理的な案なのか、効果的な案なのか、効率的な案なのかを言ってから、具体案を話してください。
当時の私は、
その言葉が妙に印象に残りました。
企画というと、
どうしても
「面白いか」「新しいか」「盛り上がるか」
で語られがちです。
でも、その販売部長は違いました。
まず、
どの観点で考えた企画なのかを明らかにする。
合理的な案なのか。
効果的な案なのか。
効率的な案なのか。
それを言ってから、具体案に入る。
たったそれだけで、
会議の空気が変わりました。
アイデアの好き嫌いではなく、
どの筋で価値がある案なのかを
話せるようになるからです。
15年以上経った今でも、
この3つの軸は使えます。
むしろ、
企画会議が複雑になり、施策が増え、
判断が難しくなった今のほうが、
この型は効くと思っています。
思いつきでは納得しない上司やクライアントに、なるほどと言わせる3つの軸
上司やクライアントが、
「それ、思いつきじゃない?」
と感じるとき、
足りないのは熱量ではありません。
足りないのは、説明の順番です。
企画は、次の3つの軸で語ると強くなります。
合理的か(Reasonable)
効果的か(Effective)
効率的か(Efficient)
この3つは、似ているようで役割が違います。
混ぜると弱くなります。
分けると強くなります。
順番は、必ずこの順です。
合理 → 効果 → 効率
効果から話すと、夢になりやすい。
合理から積むと、納得が生まれます。
1)合理的か(Reasonable)
合理とは、
「なぜ、それをやるのか」
が説明できることです。
課題の原因仮説は筋が通っているか。
施策が目的につながっているか。
そのターゲットに、その打ち手は自然か。
ここが弱いと、こう言われます。
「それって、ただやりたいだけじゃない?」
一言テンプレ
◯◯が原因なので、△△が効くはずです。
合理は、企画の土台です。
ここが崩れると、
どれだけ面白い案でも通りません。
2)効果的か(Effective)
効果とは、
「何が動くのか」
が説明できることです。
売上なのか。
問い合わせなのか。
商談化率なのか。
次回来店率なのか。
指名検索なのか。
工数削減なのか。
企画は、何かを動かすためにあります。
「認知が上がりそうです」だけでは弱いです。
できれば、行動で語る。
検索される。
クリックされる。
予約される。
問い合わせが増える。
商談につながる。
再来店される。
ここまで落とすと、提案は一気に強くなります。
一言テンプレ
これが当たると、KPIが◯◯動く見込みです。理由は△△です。
効果は、企画の価値です。
ここが見えると、優先順位をつけやすくなります。
3)効率的か(Efficient)
効率とは、
「どう始めやすくするのか」
が説明できることです。
効率的というと、
安くやることだと思われがちです。
でも、本質は少し違います。
効率とは、上司やクライアントが、
「それなら今月、回せそうだね」
と言える状態にすることです。
既存素材を使う。
対象者を絞る。
まず1パターンだけ作る。
社内にあるデータから仮説を立てる。
関係者を増やしすぎない。
小さく始めて、反応を見られる形にする。
効率まで言える企画は、判断されやすくなります。
なぜなら、始める負担が見えるからです。
一言テンプレ
まず小さく◯◯で始めて、反応を見ながら拡大します。
効率は、企画の着手条件です。
ここがあると、
企画が「いい話」で終わらず、前に進みます。
上司に刺さる出し方は「1案3行」
アイデアを出すときは、
1案につき3行にすると強いです。
順番は固定です。
合理:なぜそれをやるのか
効果:何が動くのか
効率:どう始めやすくするのか
この順番で出すだけで、会議が速くなります。
1案3行テンプレ
案: ◯◯をやる
合理: 課題は△△で、原因は▢▢と仮説
効果: KPIの◯◯が動く見込み。理由は✕✕
効率: まず小さく▢▢で始め、反応を見て拡大判断する
たったこれだけです。
でも、これだけで企画はかなり変わります。
「なんとなく面白い案」から、
「判断できる提案」になります。
ミニ事例:企画案が「ジャストアイデア」で止まる
たとえば、部下がこう言ったとします。
SNSで投稿キャンペーンをやりましょう。バズりそうです。
悪い案ではありません。
でも、このままだと弱いです。
なぜなら、判断できないからです。
なぜSNSなのか。
何を動かしたいのか。
どう始めるのか。
そこが見えません。
だから、上司やクライアントはこう返します。
「なるほど。で、なぜそれが必要なんだっけ?」
ここで止まる企画は多いです。
では、1案3行にするとどうなるか。
変換例
案:SNS投稿キャンペーンを実施する
合理:
現在の課題は認知不足だけではなく、
比較検討時に参考になる第三者情報が少ないこと。
ユーザー投稿を増やすことで、
検討時の判断材料を作れる。
効果:
指名検索数、商品ページ遷移率、
SNS経由流入の改善が見込める。
投稿が比較材料になり、
検討行動を後押しするため。
効率:
まずは既存顧客向けに
投稿テーマと文例を用意し、小さく始める。
反応が出た投稿は
広告、LP、営業資料に転用できる。
同じ「SNSキャンペーン」でも、印象が変わります。
「面白そうだからやる」ではなく、
「目的に対して必要だからやる」に変わる。
ここが大きいです。
企画は、アイデアの名前だけでは通りません。
課題、成果、始め方まで見えたときに、
初めて提案になります。
これだけは守る。3つのルール
1案3行を書くときは、
次の3つだけ守ってください。
ルール1.順番は固定する
合理 → 効果 → 効率。
この順番です。
効果から話すと、夢になります。
合理から話すと、納得になります。
ルール2.効果は「行動」で言う
「認知が上がる」だけでは弱いです。
検索される。
遷移する。
予約する。
問い合わせる。
商談化する。
再来店する。
動かしたい行動まで落としてください。
ルール3.効率は「始めやすさ」で締める
最初から大きくやる必要はありません。
むしろ、
小さく始められる企画ほど通りやすいです。
上司やクライアントが最後に知りたいのは、
「で、今月それ回せるの?」
です。
この問いに答えられる企画が、前に進みます。
ここから先は「1案3行」実装パックです
ここまでで、考え方はつかめたはずです。
ただ、現場で本当に難しいのはここからです。
合理・効果・効率が大事だとわかっても、
実際にはこうなります。
「合理って、どこまで書けばいいの?」
「効果を数字で言えないときはどうする?」
「効率的な始め方って、どんな形にすればいい?」
「部下の案に、どう赤入れすればいい?」
「クライアントに出せる言い方に直すには?」
ここで止まります。
なので、この有料部分は、読む記事ではなく、
そのまま使うための実装パック
としてまとめました。
入っているものは、次の5つです。
1. 1案3行テンプレ
口頭、チャット、会議提出で使えるテンプレです。
部下のラフ案を、
合理・効果・効率の3行に落とし込めます。
2. 提出前セルフチェックリスト
合理・効果・効率それぞれで、
会議前に確認すべきポイントをまとめています。
案が「思いつき」のまま出ていないかを確認できます。
3. 赤入れ例
「ダメな3行」を「通る3行」に直す例です。
よくある原因別に、どこをどう直すかがわかります。
4. 案件タイプ別の3行例文
BtoC、店舗、BtoB、採用、継続など、
案件タイプ別に使える例文です。
ゼロから考える時間を減らせます。
5. 通る企画に整える構想フォーマット
思いついた案を、
会議に出せる提案へ整えるための
フォーマットです。
「何をやるか」だけでなく、
「なぜ今やるのか」「何が動くのか」
「どう始めやすくするのか」まで、
一枚で整理できます。
つまり、
買ったあとに手に入るのは、知識ではありません。
明日の会議で使える道具です。
この実装パックが向いている人
この実装パックは、次のような人に向いています。
部下の企画が「思いつき」で止まりやすい
企画会議が長いわりに、決定まで進まない
クライアント提案で「他の案は?」と言われやすい
案は出るが、課題や効果の説明が弱い
企画を育てるレビューの型がほしい
チームに共通の企画提出フォーマットを入れたい
1回の会議が30分短くなれば、
価格分は十分に回収できます。
部下の案が1本でも、
通る提案に変われば、それだけで元は取れます。
必要なら、明日の会議から使えます。
ここから先は有料部分
ここから先は
¥ 1,980
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての 活動費に使わせていただきます!
