失敗しても「ナイス!」と言える空気の作り方
「食器って洗った?」
「もう食洗器にかけているよ」
「ナイス!」
こういう軽い称賛、職場でもできたら強いと思いませんか。
僕の家では、わりと普通に起きます。
手伝ったり。先回りしたり。提出できたり。
誰かが「したらいいこと」をやったら、
全員で「ナイス!」。
やった本人も「ナイス!」って言う。
失敗しても「ナイス!」って言う。
ここ、地味に大事です。
うちの「ナイス!」は、人格評価じゃない。
「行動」に対する称賛です。
だから軽い。
だから続く。
だから角が立たない。
スノーボードやスケートボードを
観て、同じことを感じた。
成功したら、もちろん沸く。
でも、失敗しても拍手が起きる。
あれってたぶん、
「上手い」より前に、
「挑んだ」を見てるんですよね。
難しい技を選んだ。
逃げなかった。
転んでも次を狙った。
その姿勢に、拍手が起きる。
観終わったあとに思うわけです。
これ、会社でも起きたら強いのに。って。
ただ職場になると急に難しくなる。
上司が部下を褒めると、
依怙贔屓に見えるかもしれない。
褒め言葉が評価に聞こえると、
周りがざわつく。
部下が上司を褒める文化は、そもそも薄い。
横同士で称えるのも、照れや遠慮が出る。
会社は立場がある。
評価がある。
利害がある。
そのせいで称賛は、
こういう形になりがちです。
称える側(上位者)/称えられる側(下位者)
この形のままだと、
称賛が「文化」になりにくい。
上司のキャラに依存して終わる。
「どういう基準?」が残って、静かに消える。
じゃあ、どうするか。
ヒントは、家とスポーツにあります。
どっちも称えているのは
「人」じゃなくて「動き」です。
だから職場でも、称賛の対象をずらします。
人を褒めない。
人格を褒めない。
「挑戦した行動」を拾う。
これだけで、依怙贔屓っぽさが薄くなります。
「好き嫌い」じゃなく「観察」になるから。
たとえば。
「すごいね」じゃなくて、
「難しい方を選んだね」
「優秀だね」じゃなくて、
「不確実なのに一回出したね」
「よく頑張った」じゃなくて、
「早めに相談してくれたね」
評価じゃなくて、実況。
判定じゃなくて、軽い称賛。
僕は普段から、
何かできるたびに「ナイス!」と
言っています。
これ、かなり使えます。
で、職場で「文化」にしたいなら。
足し算を1つだけ。
「ナイス!」のあとに、1〜5秒で
何がナイスかを動詞で足す。
ほんの一言でいい。
「ナイス!先回しした」
「ナイス!早めに共有した」
「ナイス!ミスを隠さず出した」
「ナイス!出しにくい意見を言った」
「ナイス!仮説で一回置いた」
これをやると、何が起きるか。
本人が嬉しい。
だけじゃない。
周りが学びます。
「あ、うちは早めの相談を
良い行動として扱うんだな」
「あ、失敗の共有は責められないんだな」
そういうルールが、言葉で静かに共有される。
称賛が、イベントから習慣に寄っていきます。
管理職にとってのメリットも、
はっきりしています。
評価っぽくなりにくい。
序列を作りにくい。
成功が出ていなくても拾える。
挑戦が増える。
つまり、挑む人が「損しない」空気を作れる。
スポーツで感動するのは、
挑む人が守られているからだと思うんです。
職場でも、そこが整うと
人は伸び伸びやり始めます。
じゃあ、社内で試すには?
大きく変えなくていい。
実験でいいです。
明日から7日間、1日1回だけ。
誰かの挑戦の動詞を見つけて、
「ナイス!」+「動詞(何がナイスか)」
を言ってみてください。
会議で言ってもいい。
チャットでもいい。
すれ違いざまでもいい。
派手じゃなくていい。
早めに相談した。
先回しした。
ミスを共有した。
不確実でも案を出した。
面倒な仕事を拾った。
そういう小さな挑戦を拾って、
軽く称賛する。
最後に。
家では自然にできるのに、
会社だと難しい。
でもたぶん、
難しいのは気持ちじゃなくて
型がないからです。
型があれば、続く。
型があれば、誰でもできる。
「ナイス!」は軽い。
動詞を足すと強い。
この合わせ技、職場にも持ち帰れます。
明日、1回だけ。
あなたのチームで試してみませんか。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
ナイスと言いたいあなたにとって
ナイスと言われたいあなたにとって
何らかの気づき・発見につながれば
うれしいです。
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