発信軸って先に決めるものなんだろうか
今日も引っかかったことをひとつ。

発信したいのに、
「まず軸を決めないと」と思った瞬間、
書けなくなることはないでしょうか。
誰に向けて書くのか。
何について書くのか。
どんな価値を届けるのか。
たしかに、
それが見えている方が進みやすい。
読み手にも伝わりやすい。
でも実際には、
そんなにきれいに始まらない人の方が
多いのではないか、と私は思っています。
発信についてのノウハウを見ると、
よくこういう話があります。
まず、売れているジャンルを見つける。
そのジャンルで伸びている人を分析する。
どんなテーマが読まれているのかを調べる。
そこに自分ならではの切り口を決める。
そして、発信軸を定めて書き始める。
たぶん、これは正しいのだと思います。
すでに専門性がある人。
商品やサービスがある人。
明確に届けたい相手がいる人。
どのジャンルで発信するか決めている人。
そういう人にとっては、
最初に軸を決めて発信した方が、
効率もいいはずです。
でも、普通にnoteを書き始める人って、
そんなに整理された状態で
始まるものなのだろうか。
少なくとも、私はそうではありませんでした。
何かの専門家として
名乗れるほどの自信があったわけではない。
自分のノウハウが、
誰かの役に立つのかもわからない。
このジャンルで発信していくぞ、
と最初から決めきれていたわけでもない。
ただ、書いてみたかったのです。
仕事で引っかかったこと。
日々の中で芽生えた疑問。
テレビを見ていて考えたこと。
本を読んで残った違和感。
家族との会話でふと思ったこと。
そういうものを、
少しずつ言葉にしてきました。
そして、
書いた記事にスキをもらえるとうれしい。
フォローしてもらえるとうれしい。
コメントまではなくても、
誰かが読んでくれた形跡があるとうれしい。
その小さなうれしさで、また書く。
そんな始まり方も、
けっこう多いのではないでしょうか。
もちろん、発信軸は大事です。
何を書いている人なのか。
誰に向けて書いているのか。
どんな価値を届けているのか。
それが見えている方が、
読み手にも伝わりやすい。
書く側にとっても、迷いが減る。
でも、発信軸が大事なことと、
最初から決められることは、
少し別の話なのかもしれません。
最初からジャンルを決める。
ペルソナを決める。
提供価値を決める。
競合との差別化を決める。
それができる人は、もちろんすごい。
でも多くの人は、
書きながら考えているのではないか
と思うのです。
今日思ったことを書く。
昨日引っかかったことを書く。
読んだ本から考えたことを書く。
仕事でモヤモヤしたことを書く。
最初は、それでいい気がします。
むしろ、
そこで無理に軸を決めようとすると、
急に書けなくなることがあります。
「これは自分の発信軸に合っているのか」
「このテーマは読者に求められているのか」
「この話に専門性はあるのか」
「こんなことを書いて意味があるのか」
そう考え始めると、書く前に止まってしまう。
発信軸を決めるつもりが、
発信そのものを止めてしまう。
それは少し、もったいない気がします。
私自身、noteを書く前に、
ブログを1年間書き続けたことがあります。
当時は、
発信軸を明確に決めていた
わけではありませんでした。
その日に思ったこと。
仕事で引っかかったこと。
自分の中で言葉にしておきたかったこと。
そういうものを、少しずつ書いていました。
1年間続けられたことで、
「あ、自分は書くことを続けられるんだ」
という自信は生まれました。
でも、今振り返ると、
残ったものはそれだけではありません。
もうひとつ大きかったのは、
1年間、自分が何を思い、
何に反応し、
何を書き残してきたのか
という記録が残ったことです。
その時は、
ただの記事だったかもしれません。
でも、時間が経ってから読み返すと、
そこには自分の反応のクセが残っています。
何に引っかかっていたのか。
何を何度も書いていたのか。
どんな言葉を繰り返し使っていたのか。
何を大事にしたくて、
わざわざ文章にしていたのか。
それは今になってみると、
自分軸や発信軸を見つけるための材料
になっています。
これはnoteに限った話ではありません。
日記でもいい。
手帳でもいい。
メモでもいい。
ブログでもいい。
SNSの投稿でもいい。
読書ノートでもいい。
仕事の振り返りでもいい。
過去に書いてきたものには、
その時々の自分の反応が残っています。
学生時代なら、
文集や卒業アルバムや作文が
残っていたりします。
今読むと、なかなか恥ずかしい。
昔の自分に「ちょっと落ち着け」と
言いたくなることもあります。
でも、それも含めて貴重な情報です。
大人になると、
そういうものは意識しないと
残りにくくなります。
仕事はしている。
毎日いろいろ考えている。
悩むこともある。
違和感を持つこともある。
うれしかったこともある。
でも、それを書き残していないと、
あとから思い出せない。
「あの頃、何を考えていたんだっけ」
「どんなことに引っかかっていたんだっけ」
「なぜ、あの仕事をしんどいと思っていたんだっけ」
「何が楽しかったから続けられたんだっけ」
そういう大事な情報が、
忙しさの中で流れていってしまう。
だから、書くことは、
未来の自分に材料を残すことでも
あるのだと思います。
発信軸は、最初から決めるものではない。
書いて、書いて、書いて。
その記事たちを
少し離れたところから眺めたときに、
「ああ、自分は何度も
ここに引っかかっていたんだな」
と見えてくるもの。
それを言葉にしたものが、
発信軸なのかもしれません。
書いたものは、
未来の自分への引き継ぎ資料になる。
そう考えると、
今日書く一記事も、
少しだけ意味が変わって見えます。
すぐに読まれなくても。
大きく伸びなくても。
誰かの役に立った実感がまだなくても。
そこには、
今の自分が何に反応したのか
が残っている。
それはいつか、
自分の軸を見つけるための
材料になるかもしれない。
そんなことを考えています。
もし、昔書いた日記や
ブログやnoteを読み返して、
「あ、自分は昔から同じことに引っかかっているな」
と思ったことがあれば、
ぜひ教えてください。
それは、発信軸や自分軸の
ヒントなのかもしれません。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
発信したい気持ちはあるのに
最初から「発信軸」を決めきれず、
書く手が止まりやすいあなたに、
発信軸は大事だとわかっているのに
自分にはまだ軸が見えず、
「このまま書いていいのか」
と迷っているあなたに、
発信軸は最初に完成させるものではなく
書き続けた先で見えてくるものかもしれない
と安心して一歩進める気づきになれば
とってもうれしいです。
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