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異国で工場見学。Vedrenne社のCrème de Cassis。カクテル「キール」は人の名前が由来。#🇫🇷

異国の工場見学第2弾。
ということで今回はカシスリキュール工場に見学に行った時の話をば。


1、ブルゴーニュ地方はカシスの一大生産地。

ワインが圧倒的に有名なブルゴーニュ地方ですが、古くからカシス生産も盛んだったそうです。

ブルゴーニュ地方のスーパーマーケットに行けば、いろんな会社がいろんなカシスリキュールやシロップを出しているので、棚もカシスリキュールで種類がいっぱい。
数ユーロのお安いものでもちゃんと美味しいと感じます。以下の通り、結構な万能選手だと思います。ぜひ色々試して、「自分好みの1本」を見つけたいところ。

▲ 愛用しすぎて無くなりそう。新しい1本を買わないと。

〜私の好きなカシスリキュールの楽しみ方〜
(割りものドリンク)
・白ワイン→キール
・スパークリングワイン→キールロワイヤル
・赤ワイン→カーディナル
・オレンジジュースやブラッドオレンジュジュース→カシスオレンジ
・炭酸水→カシスソーダ
・テキーラと炭酸水→カシスショット
・ジンジャエールとレモン→カシスバック
・ウーロン茶→カシスウーロン
・グレープフルーツジュース→カシスグレープフルーツ
・牛乳→カシスミルク

(食べ物など)
・バニラアイスにかける
・マスタードに少し加える→フルーティーな香りがついて味もマイルドに
・肉料理のソースとして→ポークソテーのソースにちょい足しが好き
・生姜焼きの隠し味にも良き
・スペアリブや角煮を煮る時に入れるのも美味しい
・生チョコを作るときに足す
・マッシュルームやマッシュポテトとの相性抜群
・ホットケーキミックスに入れるのも大人な感じ
・チーズとの相性も抜群
・フォアグラのテリーヌともよく合う


2、ヴェドレンヌ(Vedrenne)社とは。

1923年に設立されたヴェドレンヌは、ディジョン近郊のニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置く、創業100年を超えたフルーツシロップとリキュールの老舗です。なかでもカシスリキュールに力を入れている模様。

▲ヴェドレンヌ社の製品たち。

日本でシロップといえば「モナン社」の製品をいたるところで見ていた気がしたので、新しい出会いでした。見学時にそのお話をしたら、「これからは我が社のシロップを使ってね!」と宣伝されました。笑


3、アクセスメモ。

今回は、このヴェドレンヌ社が運営する、カシスをテーマにした工場兼博物館である「カシシウム(Le Cassissium)」を訪問しました。

▲ カシシウムのエントランス

ブルゴーニュワインの一大生産地であるニュイ・サン・ジョルジュ駅からは徒歩圏内で、10分も歩かないで行くことができるのでアクセスが非常に良いです。
ニュイ・サン・ジョルジュには、ブルゴーニュワインの葡萄畑を散歩できる場所もあるので、工場見学に散策に組み込むのもおすすめ。


4、いざ!見学スタート。

チケットはオンラインから事前購入できます。ガイドはフランス語か英語かを選べて、見学+試飲を楽しめて10.50ユーロです。

▲ 昔のミニボトルの展示も可愛い。

ツアーは実際に「カシスの木」を見せていただくところから始まります。Noir de Bourgogneという、ブルゴーニュ地方で収穫される最高品質のカシスの品種の話がとても興味深かった。ブルゴーニュの名を冠するだけあって、品質と香りが段違いだそう。

▲ Noir de Bourgogneという品種のカシス。

その後に社史の小話を、そして工場内に潜入。

訪問は9月だったのですが、カシスの収穫が7月〜8月だったこともあり、扉を開けた瞬間(というか開ける前から)、もうカシスの甘い香りでいっぱい。あまりの良い香りに、酔いそうになります。

肺の中、肺胞に至るまでを、カシスの香りでいっぱいにする幸せな体験を、ぜひ現地で楽しんでいただきたい!!!

▲ 工場内に広がるカシスリキュールのステンレスタンク 。
▲ 専用のホースをここに装着して、ハンドルを回せば出てくる仕組み。

ヴェドレンヌ社では、果実が独自に持っている性格をとても重要視していることから、変化を与えてしまう可能性のある「空気」や「光」から保護するために、回転式のステンレススチールタンクで製造する方法を編み出したとのこと。

カシスの実を圧搾して抽出された果汁は、「少量の砂糖」のみで甘くされ、添加物は不使用。
その後、秘密のレシピでもある、こだわり抜いたアルコールとスパイス、ハーブを加えて、フレンチオーク樽でウッディでスモーキーな香り付けをしながら数ヶ月お休みさせます。

▲ 右は、その昔に使用していた大樽だそう。

こうして出来上がるのが、最高品質のカシスリキュール。

なお、ヴィンテージにもなるワインと真逆で、カシスリキュールはなるべく早めにいただいた方が、より美味しいとのこと。だんだんと果実が持っていたフレッシュさが失われてしまうそうな。

案内してくださったお兄さんは、カシスリキュールそのものの「色」と「粘度(濃度)」をぜひ比べてみてほしいとのことでした。
瓶を傾けて「首のところに残った」カシスリキュールの発色(色が濃いほどおすすめ)や、その粘度(戻り具合が遅いほど濃厚)で、品質が一発でわかるとのこと。勉強になった。

▲ 最高品質のカシスリキュールをおみやげに1本購入。箱に入れてくれました。

他社さんと比べると確かにちょっぴりお高いのだけれども、いくつかのクラスのカシスリキュールを試飲してみた結果、ブルゴーニュ産のカシスにこだわった最高品質のカシスリキュールには、その価値があると思いました。


5、いつだって幸福の試飲タイム。

試飲の時間はいつだって幸せです。見学の後には、ミニバーで試飲をいただきます。この日は空いていたこともあり、日本に来たことがあるというお兄さんと、いろんなお話しをしながら楽しめました。

次から次に、「おすすめ」から「私が気になったもの」を、思った以上に色々と試させていただきました。
酔い覚ましには、ヴェドレンヌ社のシロップの水割りという、アルコールとノンアルコールの贅沢な反復横跳び。

▲ 種類豊富でカラフルなシロップたち。

カシス以外で私のイチオシは、「りんごと栗のリキュール」。なんじゃそれ。
ビールで割っていただくという、初めての出会い。

最初はりんごの果実な爽やかな感じと、その後に栗のもったりした濃厚な味!そしてなかなか日本ではお見かけしない組み合わせな気がする。

すでに持ち帰り枠はワインでいっぱいなのですが、免税範囲を超えてもそんなに大した酒税ではないので、やっぱり日本に帰る前に買おうかな…。悩む。

▲ どんどん試飲。もちろんカシスリキュールも試飲。

6、カクテル「キール」は人の名前が由来。

カシスリキュールに白ワインを足した「キール」という名前のカクテルは、かつてのディジョン市長であったフェリックス・キール氏にちなんで名付けられたそうな。
来賓にブルゴーニュの名産である「カシスリキュール」と「白ワイン」を組み合わせて振る舞ったところ、高い人気を博したのだとか。

ブルゴーニュのアリゴテ(白ワイン)やクレマン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ地方のスパークリングワイン)と合わせれば、ブルゴーニュ推しの一杯の完成。お家にいても、ブルゴーニュ地方を楽しむことができます。


7、おわりに・工場見学は続く。

やっぱり工場見学は楽しい(n回目)。

そして、あっという間に2月、旧正月です。
日本への帰国も見えてきたところですが、日本に帰る前に「もっと別の工場も見てみたい」という欲望が湧きました。またいつフランスに来るかわからないので、お金と時間の許す範囲で行こう。後悔はしたくない。

そして私にとっての朗報。

夫が仕事の関係で、春にヨーロッパに来るとのこと!これは私にとって願ってもない大チャンスの到来です。ずっと「住みたい」と騒いでいるアルザス地方にも連れて行きます。実際に見て、感じてもらおう。どこに連れて行くか、ちゃんと計画しないと。

そういえば、あまりのドタバタで、新婚旅行に行っていないかったことを二人でふと思い出しました。「数年越しの新婚旅行もしちゃうか」と言ってもらえたので、今からとっても楽しみです。

やっと人生に向き合う時間が取れたからこそ、人生を楽しめるようになった気がする。

今日はここまで。




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