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『父じゃなくなった日と、「離婚はしない」と母が決めた日』ー波瀾万丈ライフ

ある日、父と遊園地で待ち合わせをした。

私と兄、父方の従兄弟三人で、従兄弟のお母さんが車で送ってくれた。

迎えにきてくれたらよかったのに。
そう思いながら入り口で父を待っていると、父がやってきた。

その父の後ろに、女の人が立っていた。

父より少し若くて、綺麗な人だった。

「この女(ひと)は誰?」

私も兄も、父に聞くことはできなかった。
嫌な予感がしたからだ。

遊園地で楽しく過ごした記憶はあるけれど、父の表情も会話の内容も全く覚えていない。
ただ、私たち子供三人の頭の中にはずっと、

「誰? 誰? 誰?」

そればかりがあったのは確かだ。

家に帰ると母が「楽しかった?」と聞いてきた。
「楽しかったよ。・・・でも、女のひとが一緒に来てたよ」

母は相手が誰か、わかっていたのだろう。
「そう」

それだけの、そっけない返事が返ってきた。

私たちが寝たあと、母は父に電話をかけていた。

「どうして連れてきたの?」

怒りを抑えられない声が漏れ聞こえた。

当然だ。
あの女の人は、父が当時同棲を始めた彼女だった。

なぜ来たのかはわからない。

少し大人になり思い出し考えた。
彼女なりに不安だったのかもしれない。
「父が私たちと一緒に帰ってしまうんじゃないか」と。

同時に思う。
自分の存在をアピールして子供の心を傷つける
なんて残酷なことをする人なんだろう、と。

母が離婚はしないと決めたエピソード、続きはこちらから👇
https://www.nobi-nobi-life.com/category/drama-life/


[予告]
波瀾万丈ライフ、あと二話で完結です。

次回は、父亡き後、母が「あの女(ひと)」と再会する話。
そして最終話は、父が本当に帰ってこられなかった衝撃の真実をお話しします。

これまで読んでくださった皆さまに、
母の強さと、あの時の家族の選択のすべてを最後まで見届けていただけたら嬉しいです。

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