【警備員教育】「指差呼称なんて恥ずかしい」と思っていませんか?その考えが事故につながります。
警備の教育をしていると、指差呼称を軽く考えている人が非常に多いと感じます。
「そんな大きな声を出さなくても分かる。」
「一人しかいないのに意味があるの?」
「恥ずかしい。」
このような声を聞くことがあります。
しかし、その考えは非常に危険です。
指差呼称は、形だけで行うものではありません。
事故を防ぎ、自分自身を守り、お客様からの信頼を得るための重要な基本動作です。
私が現金輸送や機械警備で教育を受けていた頃は、指差呼称は徹底的に指導されました。
最初は誰でも恥ずかしいと思います。
周りから見られることもあります。
「そこまでやる必要があるのか。」
そう思う人もいるでしょう。
しかし、その「馬鹿みたい」と思えるくらい徹底して行うことに意味があります。
例えば、現金を受け取るとき。
「現金受領、よし!」
鍵を施錠したとき。
「施錠確認、よし!」
火災受信機を操作するとき。
「復旧確認、よし!」
一つ一つを声に出し、指を差して確認することで、自分の脳に「確認した」という意識を強く残すことができます。
人間は思い込みで行動します。
「確認したつもり。」
「閉めたはず。」
「数えたと思う。」
この「つもり」が事故を起こします。
指差呼称は、その思い込みを減らすためにあります。
さらに、指差呼称には抑止効果があります。
周囲の人に、「この人は決められた手順を確実に守っている」と伝わります。
現金を扱う現場では、不正防止にもつながります。
施設警備では、お客様に安心感を与えます。
交通誘導では、隊員同士の連携を高めます。
つまり、指差呼称は自分のためだけではありません。
周囲に対して、「私は基本を守っています」というメッセージでもあるのです。
私は管理者として現場を見ていると、基本動作を丁寧に行う隊員ほど、大きなミスが少ないと感じています。
反対に、「これくらい大丈夫」と基本を省略する人ほど、確認漏れや報告漏れが多くなります。
警備の世界では、基本を徹底できる人が信頼されます。
派手な技術よりも、毎日同じことを確実に続けられる人が評価される仕事です。
指差呼称は、その代表的な基本動作です。
「馬鹿みたいだからやらない。」
ではありません。
馬鹿みたいと思えるくらい徹底してやるからこそ、事故を防ぎ、お客様の信頼につながる。
これが長年警備業界に携わってきた私の考えです。
基本を軽視する人に、大きな仕事は任せられません。
だから私はこれからも、教育の中で指差呼称の重要性を伝え続けたいと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が価値あると感じたら応援お願いします