記憶は改ざんされる
今日、旧友に会ってきた。
私が芝居をゴリゴリにやっていた頃に知り合った、Aちゃん。
10年くらい会っていなかったかも知れない。
LINEの連絡先もわからず、見る専(全然頻繁でもない)のInstagramに急に彼女がオススメで出てきた。
あ!会いに行こう!
そして今日、会ってきた。
久しぶりだけど、変わっていなかった。
ああ、そうだ。
まっすぐで、明るく見えるけど、繊細で、自分では目立ちたいと思っていなくても、光が当たって、その分、影も引き寄せてしまう。
一生懸命で、それでも空回りしてしまって、味方も多いけど、敵も多い。
今日、Aちゃんに会いに行くと、そこに居合わせた、彼女の高校時代からの親友のKさんにも会った。
危なっかしいAちゃんを高校時代から知っていて支えてきた。
あまりにも人生が波瀾万丈でAちゃんが「自伝を書こうかな?」と言っていた。
ただし、Aちゃんは「私、過去のこと、忘れちゃってる部分も結構あって、記憶って都合よく書き換えられない?」
私は大変だったり、嫌だったりしたことは(執念深いので)忘れない方だけど、人生ハードモードそうな彼女が辛いことをあんまり覚えていなかったり、いいように記憶が塗り替えられて、少し救われているならそれでもいいかなと思う。
Aちゃんの親友Kさんは、とても記憶力がよいらしく「そういえば、あの時は〜」といろいろ話していた。
「え?じゃあ、代わりに私がAちゃんの自伝、書こうか?」
高校時代から現在までのAちゃんの自伝を書くに当たって、AちゃんよりもKさんの方が断然、正確な情報を持っている。
Kさんに「Aちゃんの歴史の年表を書いてもらえますか?」
5時間ほどの滞在で、3人でワインのボトル(ロゼとスパークリング)を空けて、最近、酒弱な私はフラフラしながら帰ってきた。
Aちゃんは私の結婚式で歌を歌ってくれた。
それは間違いない。
Aちゃんの記憶では、椎名林檎の「落日」を歌った、と言う。
……そうだっけ?
確かにいい曲で、私も好きだけど、私の記憶では英語の曲でスティービーワンダー?かで、私は「素敵な曲だけど、知らない曲だな」と思った記憶なんだけど。
さあ、どっちが正しい記憶でしょうか?
