平面の裏側をキレイに印刷したい 異素材編
ブリッジ部の裏側をキレイにできないかシリーズに関して、異素材を挟むパターンをもう少しテストしてみました。
今回はPETGをブリッジ部に挟む方式をテストします。
PLAとPETGはお互いにくっつかないので、その特性を利用してPETGをクリアランスゼロのサポート材として使ってみたいと思います。
今、たまたま別部品をPETGで印刷したこともあり、丁度A1にPETGが接続されているのでテストしてみるこにしました。
※本体部品は PLA Matte を使用します
今回の設計はこんな感じです。(時間とフィラメント節約のため全体高さは低くしました)

ピンク色の部分がブリッジ部を直接支えるための部品で、これをPETGで印刷して準備します。
ブリッジ底面とのクリアランスはゼロです。
青い部品はそのPETGプレートを支える部品で、何となくズレ防止の枠も作ってみましたが、まぁ枠に関してはどうでもいいと思います。
残念ながら私はAMSを持っておらず同一層で別素材を印刷することはできないので(できなくもないのか?!)まず別でこのピンクの部品をPETGであらかじめ印刷しておいてから途中でセットする方式となります。
で!ちょっと思いついたというか忘れていたというか、今回は設定を少しいじりました。
標準設定ではブリッジ部を印刷する際はスライサー側で自動でファンを強めたり速度を遅くしたりします。
今回はクリアランスゼロでブリッジ部の下に直に支えがあるので、ブリッジ部分は通常の1層目と同じ設定で印刷をしてみたいと思います。
Geminiに聞いたところ、設定はココ。

冷却タブの「オーバーハングとブリッジの強制冷却」のチェックを外します。
念のため別名で保存しておいた方が良いでしょう。
そして、プロセス設定の速度タブの「オーバーハング減速」のチェックも外しておきます。
速度は標準でも1層目と同じ50mm/sとなっているので今回はそのままです。

さらに、そのままだとブリッジ底面部にサポートが自動生成されてしまうので、ブリッジ下面にはサポートが生成されないようにしないとなりません。
設定はコチラ。

ツールタイプを塗りつぶしにして、サポートを生成させたくない面で右クリックすればOKです。
※左クリックだと強制的なサポート生成モードです
そしてPETGプレートを仕込むために一時停止コマンドを追加します。
右側のスライダーを動かし、ブリッジ部が始まった層で右クリックし「一時停止を追加」を選べば この層が始まる前に 一時停止します。

チョット感覚と違いますが この層が始まる前に止まる ので設定の際は気を付けてください。
ということでようやく準備完了なので、早速やってみます。
一旦ここで一時停止が掛かるのでココに

別で印刷したPETGプレートをセットします。

一応スティックのりで接着しておきました。
で、再開させます。

ということでこんな感じで完成です。

PETGプレート自体はペリッと簡単に剥がせましたが、肝心なブリッジ部の裏側はどうでしょうか?

おぉ!
なんかメチャクチャ綺麗です!
前回の物と比べてみます。

上からPETGプレート、通常サポート、モデリングサポート、クリアファイル、です。
トップ面と同じ、とまでは言いませんが、界面PETG作戦はブリッジ部特有のボソボソ感がなく、比較にならないくらいキレイに仕上がりました!
私はAMSを持っていないので、設定も面倒だし、あらかじめ別部品として支え部品を準備しなければならなかったりとあまり実用的では無いかもしれませんが、テクニックとして覚えておきたいと思います。
そして最後の実験です。
クリアファイルを使った場合にも冷却ファンを止めたパターンを試しました。
今回のPETGプレートの代わりにクリアファイル(PP製)を挟むパターンです。

これも一応スティックのりで接着しました。
で、ブリッジ面はこんな感じでした。

一部造形が乱れましたが、前回とは打って変わって十分キレイに仕上がりました。
前回は冷却が掛かっていたので定着がうまく行かなかったんじゃないかと推察します。
もしかしたらクリアファイルでも設定次第でソコソコうまく行くかもしれませんね!
まぁ、あまり使う機会は無い様な気もしますが覚えておくことにします!
参考までに、クリアファイル表面が完全に転写されたので、ピカピカな面となっていました。

クリアファイルの表面仕上げ違い(艶消しだとか)や、素材違い(PET製)とか、もしかしたらポリイミドテープ(カプトンテープ)等でも?とか、色々テストしてみたくもなりますね!
