還暦ライブまであと151日。59歳からでも高音は出る!「丸の内サディスティック」の“あの音”が楽に歌えたリップロールの魔法。
59歳からでも高音は出せる?
高音が、
「ひー!」
だった私が、
リップロールをはじめて、
変わった。
還暦ライブまで、あと151日。
59歳になってから、初めて本格的なヴォイストレーニングに通い始めました。
これまで私は、ずっとほぼ自力で歌ってきました。
「声量があるね」
「ハスキーな声が魅力だね」
そんなふうに言ってもらえることもあって、自分の声は嫌いではありません。
でも。
高音になると、途端に苦しくなる。
喉が「キャッ」と締まるような感じになって、
「ひーーー!」
と、頑張って声を押し上げる。
歌っている本人は必死。
そして聴いている人からしても、
「ちょっと苦しそうだな……」
という印象は、否めなかったと思います。
そんな私が、59歳から始めたヴォイストレーニング。
最初に教えてもらったのが、
腹式呼吸と、リップロール。
これが、思っていた以上に奥深かったのです。
リップロールって何?
リップロールというのは、唇をブルブルと震わせながら、
「プルルルル……」
と息を吐く練習です。
一見すると、ものすごく地味。
でも、ヴォイストレーニングでは基本中の基本ともいえる練習で、プロの歌手や声優のウォーミングアップなどにも取り入れられているそうです。
私も最初は、
「これで本当に歌が変わるの?」
と思っていました。
ところが、先生に教えてもらいながら続けていくと、これがなかなか面白い。
リップロールには、主にこんな効果があるそうです。
① 喉の力みを取る
唇をブルブル震わせるためには、喉に余計な力が入りすぎているとうまく続きません。
自然と喉がリラックスして、無理のない発声につながります。
② 息の流れを安定させる
息が強すぎても、弱すぎても、唇はうまく震えてくれません。
「一定の息を送り続ける」
という感覚を身につけることができます。
これは、歌のロングトーンやフレーズを安定させることにもつながります。
③ 声帯への負担を減らす
声を無理やり押し出すのではなく、息を使って発声する感覚を身につける。
高音を出す前のウォーミングアップにも向いているそうです。
④ 音程の移動がスムーズになる
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」
と音を上下させながらリップロールをすると、
「喉で音程を変える」のではなく、
「息の流れの中で音程を動かす」
という感覚が少しずつわかってきます。
⑤ 高音への橋渡しになる
高音になると、つい力んでしまう。
まさに、私です。
そんな人ほど、リップロールで低い音から高い音まで滑らかにつなげる練習が役に立つそうです。
ミックスボイスやヘッドボイスにつながる発声の土台にもなります。
私の場合、「頑張る歌い方」になっていた
これまでの私は、
高い声=頑張る
だったんですよね。
高音が来る。
↓
「よしっ!」
と力を入れる。
↓
喉で声を押し上げる。
↓
苦しくなる。
↓
さらに頑張る。
完全に悪循環です。
でも、先生から教わったのは、
「頑張って声を出す」のではなく、「息で支えて声を出す」
ということ。
なるほど。
私が長年やってきた歌い方とは、ちょっと違う。
むしろ、今まで頑張りすぎていたのかもしれません。
先生からの宿題は.
「車の運転中は、ずっとリップロールをするルールにしましょうか?」
(笑)
最初は、
「そんなに?」
と思いました。
でも、やってみる。
車に乗ったら、
「プルルルル……」
信号待ちでも、
「プルルルル……」
運転しながら、ひたすらリップロール。
人目を気にしなくていいので、これは確かに練習にはもってこいです。
そのうち習慣になってしまって、
自転車でもリップロール。
なんなら歩いていてもリップロール。
すれ違う人からしたら、
「この人、何してるんだろう?」
ですよね。💦
でも、59歳。
今さら人目を気にしている場合ではありません。
還暦ライブまでに、少しでも歌を変えたい。
その一心です。
そして先日、ちょっと嬉しいことが起きた
毎月参加しているセッションライブ。
何度も歌ってきた、椎名林檎さんの
「丸の内サディスティック」。
いつものように歌っていたのですが、
あるフレーズで、
「あれ?」
と思いました。
♪ 毎晩絶頂に“た”っしているだけ
この「た」の音。
いつもなら、高音になるので、
「頑張らなきゃ」
となっていたところです。
ところが、その日は、
あれ?
楽に歌えてる。
と感じました。
音階でいうと、原曲キーでファ、F4。
私にとっては、これまで喉が「キャッ」となりやすかった高さです。
それが、なんだかスッと出た。
もちろん、一度できたからといって、
「59歳でも高音が出るようになりました!」
と宣言するほど、まだ簡単な話ではありません。
歌はそんなに甘くない。
でも、
「あれ? 今、楽だった」
という瞬間があった。
これは、私にとってかなり大きな出来事でした。
これって、リップロールのおかげ?
正直に言うと、
「このF4が出たのは、リップロールのおかげです!」
と断言することはできません。
発声練習の積み重ねもあるでしょうし、腹式呼吸を意識するようになったこともある。
先生に教えてもらった発声そのものが変わってきたこともあると思います。
でも、ひとつ確かなのは、
「高音を頑張って押し上げる」という意識が、少しずつ変わってきた
ということ。
そして、その変化を作ってくれた練習のひとつが、毎日のリップロールだったことは間違いありません。
59歳からでも、声は変えられる
若い頃から歌ってきた私ですが、ヴォイストレーニングを始めたのは59歳。
もっと早く始めればよかった?
もちろん、そう思うこともあります。
でも、
「59歳だから遅い」
とは、今は思いません。
むしろ59歳だからこそ、
「自分は、どういう癖で歌っているんだろう?」
と、今までの歌い方を見直すことができる。
そして、ほんの少しでも、
「昨日より楽に出た」
という瞬間があると、ものすごく嬉しい。
還暦ライブまで、あと151日。
目指すのは、
「高い声を無理やり出す59歳」
ではなく、
「高い声も、楽しそうに歌える60歳」
です。
そのために今日も、
プルルルル……。
59歳のリップロールは、まだまだ続きます。
そして、道行く皆さん。
もし私が歩きながら唇をブルブルさせていても、
どうかそっと見守ってください。😂
還暦ライブまで、あと151日。
59歳からでも、歌はまだ変わる。
そう信じて、今日も練習です。
