食事付きタワーマンション経営記・14 「ナナちゃんの思春期と東京オリンピック」
超・超ビビりマンだったナナちゃん。
それでも、松山英樹選手のマスターズ優勝をきっかけに、すっかり私を「ママ」と認識してくれたようで、生活も落ち着いていました。
少しずつ距離が縮まり、ついには腕枕で眠ってくれるまでに。
「もう大丈夫かな。」
そう思い始めた頃、新たな試練が待っていました。
ナナちゃん、思春期を迎えます。
避妊手術です。
これから先、ずっと一緒に暮らしていくためには必要な選択。
そう頭では分かっていても、送り出す私は不安でいっぱいでした。
まずは病院へ連れて行くことが第一関門。
洗濯ネットに入れなければなりません。
ところが猫さまの勘は鋭い。
普段ならブラシを見せるだけで「やって、やって♪」と近寄ってくるのに、その日は違いました。
なんだか、よそよそしい。
「今日は何か怪しい。」
そう思ったのでしょう。
「ブラシするよ。」
と見せかけて抱っこ。
逃げられる。
もう一度。
「ブラシするよ。」
逃げられる。
これを何度繰り返したことか。
ようやく捕まえて洗濯ネットへ。
さらに昔、わんこたちが使っていた移動用ケージに入れて病院へ向かいました。
たった一泊二日。
でも私には、とてつもなく長い時間でした。
ちゃんと眠れているかな。
怖がっていないかな。
ご飯は食べているかな。
心配で眠れない夜を過ごし、翌朝を迎えました。
お迎えはお昼過ぎ。
電話は鳴らない。
何かあれば病院から連絡が来るはず。
そう自分に言い聞かせながらも、静まり返った部屋には私のため息だけが響いていました。
ようやく再会。
「よく頑張ったね。」
思わず抱きしました。

手術前は、毎朝5時頃から始まる”朝練”のおかげで絶好調。
ナデシコジャパン目指す。

フェアリージャパン目指す。

ソフトボールのキャッチャー顔負けの体勢で座ることもできる。

ラグビー部に加入。

バレー部ではアタッカー。

日本代表の強化選手目指していたのでは?と思うほど元気いっぱい
それが術後は…。
ぐったり。
なんだか体まで小さく見えます。
エリザベスカラーもストレスだよね。

慌てて術後着を購入しました。
着せてみたら……
ピンクのイモムシ。


ごめんね。
心配していたのに、思わず笑ってしまいました。
でも、知らない場所で手術を受け、一人で一泊。
やっと「ママのところへ帰ってこられた。」
そう思ったのでしょう。
松山英樹選手のマスターズ優勝以来だった”べったり期”が、さらにパワーアップ。

今まで以上に、ぴったり甘えてくるようになりました。
そんな頃、世の中はコロナ禍の真っ只中。
緊急事態宣言はいったん、まん延防止等重点措置へ移ったものの、デルタ株の感染拡大により、再び4度目の緊急事態宣言が発令されました。
私はどこにも出掛けていなかったはず。
それなのに、会社の月1回のPCR検査で、まさかの陽性判定。
とうとう、私も第5波にのまれました。
症状はまったくなく、即帰宅命令。
突然、自宅待機生活が始まりました。
東京都から救援物資届く。
わー。3箱も。

パルスオキシメーター届く。

あっ、間違えた。
私が計測するのでした。

皮肉なことに、そのおかげで東京オリンピックを、
毎日リアルタイムで観戦することになります。
無観客で開催された東京オリンピック。
サーフィンやスケートボードなど、新しい競技にも夢中になりました。
堀米雄斗選手の金メダル🥇
西矢椛選手の
「13歳、真夏の大冒険!」
ナナちゃんと一緒にテレビの前で、世界中のアスリートへ声援を送ったあの夏。
街は静まり返っていたのに、テレビの中だけは世界中の熱気であふれていました。
ナナちゃんが大人への一歩を踏み出した夏。
そして、日本中が特別なオリンピックを見守った夏。
2021年の夏は、私にとって、忘れることのできない特別な季節です。
あっ。
私は、コロナ罹患でのお休みだったの忘れてたいました。
