食事付きタワーマンション経営記⑫ 七音ちゃん、私がママよ。
七音お嬢様は、緊張しながらも、少しずつ我が家の生活に慣れていきました。
私が仕事で留守の間は、ケージの扉を閉めてお留守番。

「一日中、閉じ込めていて大丈夫なの?」
友達に聞くと、
「仔猫は、ほとんど寝てるから大丈夫。」
と言われ、少し安心しました。
帰宅すると、まずケージの扉を開けます。
最初は、へっぴり腰で恐る恐る出てきていた七音ちゃん。
部屋のあちこちを探検しながら、
「あっ、この家は安全なんだ。」
そんなふうに確認しているようでした。
やがて、私の目の前に置いた食器で、ご飯を食べるようになり、

少しずつ、
少しずつ、
「この人は怖くない。」
そう思ってくれたようです。
気がつけば、
目の前でモデルさんみたいにポーズを決めたり。

寝転がってお腹を見せたり。

本棚の中で置物になったり。

一緒にテレビを見たり。

テレビに映る鳥を、一生懸命捕まえようとしたり。

丸い爪とぎの上で、くるんと丸くなる”ニャンモナイト”。

「あっ、SNSで見てたやつ!」
と、一人で感動したり。
仔猫用のおやつも、手から食べてくれるようになりました。
食べ終わると、袋をくわえて走り回り、

前足でチョンチョン蹴って遊び始める。
触っても嫌がらなくなり、

今度は七音ちゃんの方から、
「おやつ、くださらない?」
そんな顔で近寄ってきます。

私が座っていると、ちょっとくっついてみたりする。

もう、その一つひとつが可愛くて仕方ありません。
その頃も、ベランダでは相変わらず、
ミーシャとぶーたんが毎日、朝晩ご飯を食べに来ていました。

ある日、七音ちゃんがカーテンの隙間から、じっと外を見つめていました。

ベランダ猫たちに気付いたようです。

ママや姉妹と外で暮らした日々を、思い出していたのかな。
そう思うと、少し切なくなりました。
でもね。
もう、うちの子だから。
これからは、このおばちゃんが七音ちゃんのママになるね。

ななちゃんよろしくね。
