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hina_sakurae
決別か、はたまた |【セリフ3題噺】
きみは出会った時からずるかった。
私がいじめられていた時。君はいじめっこのいない時だけ、私の隣に来てくれた。
私はそれでもきみに依存するしかなかった。
君はずっと狡猾だった。
先生の前では優等生、クラスメイトの前ではどこかぬけてる天然さん。いじめっこの前では性悪女で、私の前では唯一の理解者。
きみが顔を使い分けていることに私が気付いているって、きみはわかっていたのだろうか。
君は憎たらしいほどに美しかった。
話し方、歩き方、性格から指先の角度一つにおいても、絵に描いたような美少女だった。
クラスメイトの誰に聞いても、みんな口を揃えてそう言った。
君は朝顔の様だった。
高校卒業間近のあの日、春一番が吹く中で、屋上に残されていたのは綺麗に揃えられたローファーだった。
次の日のニュースにはそこの校舎が映った。
「ずるいね」
私の手には大学の合格通知が収まっていた。
私は靴を脱ぎ、丁寧に整えた。
両腕を広げると、冷たい風が私の頬を掠めていった。
お題をもらってショートショートを書いて投稿する、というのが全て初めてなので、かなり稚拙かもしれません…。
短編を書くのは苦手なので、普段は長編小説を書いています。
このnoteは下記企画に参加させて頂いております。
