#12 住宅ローンも、知らないままではいけないと思った
2014年、家を建てた。
当時の私は、住宅ローンについてほとんど何も知らなかった。
家を建てる。
住宅ローンを組む。
毎月返済する。
それくらいの認識だったと思う。
もちろん、金利があることくらいは知っていた。
でも、固定金利と変動金利の違いを詳しく理解していたわけでもなければ、住宅ローンの商品を比較したこともなかった。
銀行から説明を受けて、必要な手続きをする。
そして、言われた通りに契約する。
そんな感じだった。
当時、私が覚えていたのは「住宅ローン控除が10年間ある」ということくらいだった。
今思えば、人生の中でもかなり大きな金額を借りるのに、よく分からないまま契約したものだと思う(笑)。
そのとき借りたのは、地元の銀行。
35年返済で、最初の10年間は固定金利という住宅ローンだった。
当時は、それで特に不満もなかった。
毎月決まった金額を返済していく。
それが当たり前だった。
そして、住宅ローンのことを普段から考えることもなかった。
仕事をして、家族と生活して、毎月住宅ローンを返済する。
それだけだった。
ところが、10年という時間は意外と早かった。
固定金利の期間が終わろうとした頃、初めて住宅ローンについて真剣に考えるようになった。
「このまま今の銀行で変動金利に変更するのか?」
それとも、
「他の銀行に借り換えた方がいいのか?」
ちなみに、この10年間はマイナス金利により変動金利の方が固定金利より圧倒的に低かったため、なぜ固定金利にしたのか今でも悔やまれる。
それはともかく、いろいろと調べ始めた。
金利を比較する。
変動金利について調べる。
借り換えにはどんな費用がかかるのか調べる。
今の住宅ローンをそのまま続けた場合と、借り換えた場合で何が違うのか考える。
それまでほとんど考えたことがなかった住宅ローンについて、初めて自分で調べた。
そこで思い出したのが、NISAを始めたときに作ったネット銀行の口座だった。
NISAを始めるために証券口座を作り、その流れでネット銀行も利用するようになっていた。
そのネット銀行の住宅ローンを調べてみると、変動金利がネット銀行の中でも低い水準だった。
「ここなら借り換えを検討してもいいかもしれない。」
そう思った。
もちろん、金利が低いというだけで簡単に決めたわけではない。
借り換えにはいろいろな手続きがある。
必要な書類を準備する。
審査を受ける。
現在借りている銀行との手続きもある。
新しい銀行との契約もある。
登記などの手続きも必要になる。
正直、かなり面倒だった。
「こんなにいろいろやらないといけないのか」と思ったことも覚えている。
仕事をしながら、必要な書類を準備して、銀行とのやり取りをしていく。
それだけでも結構な労力だった。
それでも、最終的には借り換えることにした。
今振り返ると、住宅ローンについて何も知らなかった2014年の自分と、10年後の自分では、大きく変わったと思う。
2014年は、銀行から提示された住宅ローンを「よく分からないけれど、これでいいだろう」と選んだ。
10年後は、自分で金利を調べ、他の金融機関と比較し、借り換えにかかる費用や手間も考えた上で、自分で決めた。
この違いは大きい。
別に、最初から正しい選択ができていたわけではない。
むしろ、何も知らなかった。
でも、お金について勉強するようになってから、「知らないままにしておく」ということが少なくなった。
NISAもそうだった。
401kもそうだった。
そして、住宅ローンも同じだった。
お金の勉強を始める前は、「毎月返済するもの」としか考えていなかった住宅ローン。
でも、調べてみると、金利や返済期間、借り換えなど、自分で考えて選択できることがたくさんある。
もちろん、住宅ローンは大きな金額が動くものだから、誰にとっても同じ選択が正解とは限らない。
固定金利が向いている人もいる。
変動金利が向いている人もいる。
大切なのは、自分の状況を考えた上で、自分で選択することなのだと思う。
そして、もう一つ思った。
お金の勉強というのは、投資だけではない。
NISAを始めることだけでもない。
毎月出ていく大きなお金について考えることも、立派なお金の勉強だった。
住宅ローンは、私の人生の中で最も大きな借り入れの一つだ。 それを「よく分からないから」と、そのままにしておくのではなく、自分で調べて、考えて、行動した。
それだけでも、お金について学んできた意味はあったのだと思う。
そして、お金について考えるようになると、もう一つ気になってくるものがあった。
毎月当たり前のように支払っていた、生命保険だった。
(続く)
