型紙は、一度では完成しない。

同じ型紙を使っているのに、毎回どこかが違います。
革を切り出し、接着して、縫い合わせる。
手順はいつも同じです。
それでも完成すると、「何か違う」と感じることがあります。
数ミリの違い
今回製作したタバコケースも、完成してから気付いたことがありました。
フラップのパーツは1〜2mmほど幅が広く、背面ポケットのパーツは少し長さが足りませんでした。
数ミリ。
数字だけを見ると小さな違いですが、革小物では全体の印象が変わることがあります。
写真では分からないくらいの差でも、作っている本人には気になるものです。
型紙も、一緒に育っていく
そのたびに型紙を少し修正して、もう一度作ってみる。
でも、まだ「これだ」と思える形にはなっていません。
同じように作っているつもりでも、毎回どこかが違う。

完成した作品だけを見ると、すべてが順調に進んだように見えるかもしれません。
でも実際は、この数ミリを修正するために、型紙を見直し、また作り直す。その繰り返しです。
だからこそ、型紙も完成品ではなく、作品と一緒に育っていくものなのだと感じています。
次の一つを、もっと良くするために
革小物は、完成品だけを見ると小さな作品です。
でも、その裏側では、型紙を見直し、数ミリ単位で修正しながら、少しずつ理想の形へ近づけています。
今回修正した型紙が、本当に正解なのかは、次の一つを作ってみないと分かりません。
きっと、その次にも新しい気付きがあると思います。
だから、この製作記録は「完成」を残すためではなく、「より良いものを目指した過程」を残すための記録でもあります。
次の一つは、今日より少しだけ理想に近づいているはずです。
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