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信越化学工業【4063】       不当?過小評価?          決算通過後売られた実力株    中東ナフサに依存しない唯一の企業


フライング気味にハイテクを中心に
否応なしに夏枯れ相場へと引きずられた
このひとつき
地合の悪さに好決算でも容赦なく売られた
実力株たちにクローズアップ

まずは信越化学工業【4063】
決算は増収増益の極めて手堅い内容
ただ会社からの通期見通しが
市場の欲張りな期待に届かなかった

信越化学・最新決算の「3大ポイント」
1. 実績は4四半期ぶりの「増収増益」で着地
売上高:6,624億円(前年同期比 5.4%増)
営業利益:1,737億円(前年同期比 4.2%増)
純利益:1,308億円(前年同期比 3.5%増)

実態:AIブームの恩恵をフルに受け
シリコンウエハーやフォトレジストなどの
半導体材料(電子材料事業)が
営業利益23%増と
全体を強力に引っ張りました。
業績が崩れたわけでは全くありません。

2. 通期予想の「7,000億円」が失望を誘った
会社側の通期営業利益予想:7,000億円(前期比10.2%増)
市場の期待(コンセンサス):約7,400億〜7,700億円
実態:今回初めて今期の通期予想を開示
第1四半期の「1,737億円」を単純に4倍した(1737×4=約6950)だけの
超安全運転な(慎重すぎる)数字を出してきました
これが「物足りない」とみなされ、短期筋の売りを浴びました
(最近の市場は強欲)

3. 「塩ビ」の回復の遅れが言い訳に使われた
実態:もう一つの柱である「生活環境基盤材料(インフラ用の塩化ビニル樹脂など)」が
5月後半からアジア市場での在庫過多や
需要減退により営業利益34%減と大きく落ち込みました

会社側がこのインフラ部門の先行きを警戒し
あえて通期予想を低めに据え置き
売る絶好の理由(言い訳)になりました

日本の企業は海外にくらべ保守的な予想をする傾向があります

株主総会で吊し上げられるのが嫌なよう

為替も低めに設定が割と普通

実は
前々回の1月26日の決算も似たような動きをしたのです

そのときも失望から売られましたが
その後じわじわとチャートを登っていきました


自己資本利比率78%
ROEは10.41%と
財務も稼ぐ力もしっかり

それに
中長期的なアメリカ市場の復活を見越して
すでに5,300億円もの巨額の先行投資
(攻めの姿勢)を仕込んでいる

信越化学工業は今年2026年3月に
米国子会社のシンテック社を通じて
アメリカ(ルイジアナ州)に総額34億ドル
(日本円で約5,300億円)を投じて
大型の新工場・設備を建設すると発表しています

日本の他社 vs 信越化学:工程の圧倒的な違い

① 一般的な日本企業(ナフサ依存・遠回り)
原油を熱して「ナフサ」を作るナフサを
「ナフサクラッカー(分解炉)」にかけ
エチレン、プロピレン、ブタジエンなど様々な成分へごちゃ混ぜに分解するその中から
塩ビの原料に必要な「エチレン」だけを選別して取り出す

デメリット:工程が多く複雑
しかも現在の中東情勢悪化(ホルムズ海峡の封鎖など)でナフサ自体の調達が困難になり
価格高騰と減産に直撃しています

② 信越化学工業(アメリカ・エタン革命)
地中から採れる「シェールガス(天然ガス)」を冷やすそこから取れる「エタン」を加熱して
ダイレクトに「エチレン」に分離する

メリット:ナフサを経由しないため製造工程が1段階少なくて済みます

さらに、エタンからはほぼ
「エチレン」しか出てこないため他社のように余計な成分を分ける手間がなく
極めて高い効率で塩ビの原料を作ることができます

ナフサをすっ飛ばし中東依存を抜け出す
唯一の日本企業


その上
信越化学工業は半導体の材料株として
派手ではないですが
ストックビジネスとして

半導体工場(顧客)が稼働する限り
景気の波に揺らされにくい
ある意味サブスク

実は
材料株は超長期で見れば隠れAI恩恵銘柄
データセンターは
チップを更新し続けなければならない宿命

古いチップをずっと使うことはできないのです

半導体装置はハードなインフラですが
材料は消耗品だから

長期投資家にこの価格は
時間分散でリスクヘッジすれば
なんとも美味しい
(自分の予算と相談してね)

あくまで個人的な見解です
投資を推奨するものではありません


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