日々の暮らし①〜吉野山の桜🌸
4月中旬、初めて奈良の吉野山の桜を見に行きました。
桜の時期は外国人も含めすごい混雑とはいえ、吉野山も町もしっとりとしみじみ雰囲気があって落ち着いていて、居心地よくゆったり過ごせました。
今年は満開が早く、行く前日にちょうど雨も降ったので下の方は葉桜になっていましたが、奥千本まで行くとまだ満開で、青空と山の緑といろんな種類の山桜のやさしいピンクのグラデーションのコントラストが目の前に広がっていました。
この奥千本までの道のりが思っていた以上にハードで、事前に調べても、現地で聞いてもどうにもわかりにくく、まず中千本のバスチケット売り場で1時間待ちと言われて諦める人もいたけれど、歩くと1時間半かかり、その後どれだけ歩くかわからないので、とりあえずチケットを買って並びました。
実際は待ち時間は30分ほどでほっとしてバスに乗り15分、急カーブな山道をぐるぐる登った後は、見たい場所を目指して登ったり降りたり、山の上の経路もかなり険しく、桜に気を取られていたら崖っぷちで足を踏み外しそうになる細い山道を歩くこと数時間、帰り道も急な下り坂が延々と続き、ようやく中千本に戻ってきた頃には脚がガクガク、口数も少なく、朦朧としていました。
まだ明るいとはいえもう夕方に差し掛かっているのに、私たちとすれ違いに軽装で最初の急坂を登っていく外国人や、どう見ても無理そうなお年寄りたちが杖をついて果敢に、意気揚々と登っていく光景は、ようやく町に降りてきて疲れ果てた自分たちには不思議な光景に映りました。
まるで奥千本に吸い寄せられているかのように。
麓のお店では、柿の葉寿司や葛うどん、吉野葛の葛切りや葛饅頭など、美味しそうな地元の名物がたくさん待っていましたが、どこも満員で入れず、唯一空いていたカフェに入り、ピザトーストとブルーベリージャムトーストとコーヒーを頼みました。
席について見回すと吉野杉の香るその店は、何もかも丁寧で美味しく、素敵なお店でした。
ブルーベリージャムは吉野産のブルーベリーで作られた自家製で、お土産にも買いました。
そして、帰り際にロープウェイの手前の露店で買った吉野栗の焼き栗も、とても美味しかったです。薄暗い吉野の里で、狐のお面をつけて無心に栗を焼いているお店の人がとても神秘的でした。
鬼滅の刃の錆兎かと思いました。
吉野は歴史的に鬼とも関係があるようです。
吉野駅からのロープウェイは大きくて、ぎゅうぎゅうに大勢が乗るのに、とにかく行きも帰りも、ものすごく揺れました。
乗る時には係の人が一応押さえてくれているのに、ほぼ効果がないほど、常に振り子の様に揺れながら急坂を上り下りしていました。
吉野には金峯山寺や吉水神社、如意輪寺などの神社仏閣も多く、旅館から近かったので、金峯山寺の朝勤行も、5:30にどうにか起きて参加しました。4月なのに寒かったけれど、とても清々しく荘厳な、貴重な体験となりました。
なんというか、尽きない日々の悩みも、人間関係のごたごたも、なんでこんなことに、なんでこうしてくれないんだ、と自分の側のことばかり執着せずに、広い視野を持って、なるべくムキーっとならずに、機嫌良くゆったり構えてやっていきたいものだと思いました。
何もかも当たり前でなく、本当に有り難く。
身も心もリセットされ、吉野の里をしみじみ味わう旅となりました。
