言わなくなった私は、大人じゃなかった
前の結婚のとき、
夫に本心を伝えるのが、だんだんめんどくさくなっていきました。
どうせ話しても分かってくれない。
話せば話すほど、疲れる。
毎日いっぱいいっぱいなのに、
そこにエネルギーを使いたくなかった。
だから私は、言うのをやめました。
イライラしても反応しない。
期待もしない。
「めんどくさい」
表に出ていた言葉は、それだけでした。
でも今なら分かります。
本当は、めんどくさかったわけじゃない。
わかってほしかった
大切に扱ってほしかった
ちゃんと気持ちを受け取ってほしかった
それを何度も伝えようとして、
そのたびに叶わなくて。
だから私は、
期待する自分を、そっと引っ込めただけでした。
あの頃の私は、
何も感じていなかったわけでも、
どうでもよくなったわけでもない。
むしろ逆で、
感じすぎて、もうこれ以上耐えられなかった。
傷つくくらいなら、
最初から感じない方が楽。
そうやって、自分を守っていたんだと思います。
当時の私は、それを
「大人の女性」なんだと思っていました。
でも今振り返ると、
大人になったわけじゃなかった。
ただ、
諦めを覚えただけだった。
今の夫は、よく言います。
「思ったときに、その時伝えてほしい」
「女の人は溜め込みがちだから、
一気に言われると正直よく分からなくなる」
私たち女性からしたら、
いきなり言ってるつもりはないですよね。
ずっと我慢して、
ずっと考えて、
ずっと心の中にあったことだから。
でも男性は、
“今”を生きている人が多い。
だから女性の「積み重ね」は、
「急に責められた」ように感じてしまう。
どっちが悪いわけでもなくて、
ただ、感じ方が違うだけなんですよね。
私は今、
思ったことを小さく、その時に伝えています。
完璧な言葉じゃなくていい。
上手に言えなくてもいい。
「今、こう感じた」
それだけ。
そうすると不思議なことに、
関係は壊れませんでした。
むしろ、
前よりずっと安心できるようになった。
本心を言うのが
「めんどくさくなった」関係は、
終わりじゃない。
安全に話せる感覚
ちゃんと受け取ってもらえた体験
それを少しずつ積み直していけば、
関係はちゃんと戻ります。
本心を言わない女性が、
大人なわけじゃない。
それは、
誰にも見せない鎧を着ているだけ。
本心を少しずつ出せる女性は、
甘えているんじゃない。
信頼している。
それって、とても成熟した関係だと思うんです。
私は、幸せになりたい女性の
ずっと味方でいたい。
「どうせ無理」って思っている人に、
それでも大丈夫だよって伝えたい。
だって私は、
幸せになれたから。
ちゃんと向き合えば、
関係は変わる。
女性は、
誰でも幸せになれる。
私は、それを知っています。
