【詩】こころのままに
その涙も
その怒りも
そのすべてを抱いて生きてきたことを、
わたしは知ってる。
だからこそ
いま、そっと鎖をほどいて
もう一度、あたらしい世界へ──
これは、そんな一歩を踏み出す
あなたへの、やさしい祈りの詩。

こころのままに、生きていたい。
わたしを縛りつけてきた
つめたくて重たい鎖を、そっとはずして。
あの なみだも
いかりも
くるしみも
かなしみも
よろこびも
鎖とともに生きてきた、たいせつな証。
その欠片ひとつひとつを、
しっかりと この手に握りしめている。
だから、いま
ふるえるこの手で
しゃらり、と鎖を落として
まるで羽根が生えたように
ふわりと軽くなったからだで
そっと、一歩を踏み出してみよう。
なみだも
いかりも
くるしみも
かなしみも
よろこびも
おそれずに。
すべてが あたらしく見える この世界で、
もういちど、生きなおすんだ。
祈るように
握りしめた掌を 胸にあてて──
もう、何にも縛られずに
自由に
こころのままに。
