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言葉履歴(詩) げん

言葉履歴

藤沢で生まれた
ミッション系の幼稚園
オルガンを弾く棚田先生
僕は4歳
制服で通う
美しい先生のオルガンを真似て
ぶぶぶーと鍵盤を叩いていた
甘い音色と記憶

4歳で大阪に引っ越した
大阪の幼稚園は狭い園庭
記憶はそれしかない
大人になってから関西弁でませんねって言われたが
関西弁という言葉はない
ただ怖かった
登園拒否を起こした

大学は京都だった
柔らかくて ゆっくり
大阪の言葉 和泉弁のトゲトゲしさから解放された
祭りで ほいっとほいっと
肩と足がずれて
思いっきり肩を擦りむいて
下宿の大家さんに焼肉奢ってもらって嬉しかった
先斗町通を歩いて 白粉の匂いが
京都だった 
貧乏学生
一度だけ 織工さんの女性に恋をした
お互い お互いのことを知ろうとして別々になってしまったけれど
 
横浜に来た
京都弁はすぐ忘れた
今 茅ヶ崎に住んでいる
振り出しに戻って
イントネーションのない
標準語を喋っている

げん 2020.5.

自己紹介風の詩

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