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【第56話】第7章 定量分散によるリバランスとその実践的手法|筆者のポートフォリオ

第7章 定量分散によるリバランスとその実践的手法

これまでの章で、感情を排した定量的な投資判断、そして信用取引を用いた発展的手法を解説してきました。
ここでは、具体的なポートフォリオを例に挙げながら、どのようにしてこの「定量分散」のリバランスを実践していくのか、実際に筆者が行っている方法を例にとって解説していきます。


1.筆者のポートフォリオ構成

このポートフォリオは、現物ではJ-REIT中心にインカムゲインを狙い、信用では高配当株を中心にボラティリティによる収益を得つつ、配当も確保することを目的としています。

現物株ポートフォリオ

  • 現在、定量分散で運用している現物株は12銘柄+(現物信用併用1銘柄)で、各銘柄の時価評価額を1億円~1.02億円の範囲で維持しています。各銘柄の資産規模を定量的に維持し、高配当による堅固な収益基盤を確保しています。

  • 13番目の「ヤマハ発動機」は、現在構築途中の銘柄であり、信用取引と併用している段階の銘柄です。

  • 5%損切りルールを厳守していること、利確は定量分散に任せていること、J-REIT市場が好調であることにより、全ての銘柄が含み益状態にあります。

  • 「東京一番」と「テンポス」の2銘柄は、株主優待を目的とした保有であり、定量分散の対象外です。


信用建ポートフォリオ

  • 現物株ポートフォリオ12.5、信用建ポートフォリオ7.5という比率は、原則である「現物10:信用5」より多少オーバーレバレッジになっていますが、含み益を考慮して調整しています。

  • 最初の7銘柄は、現物株と同様に、時価評価額を1億円~1.02億円の範囲で維持しています。

  • 8番目の「ヤマハ発動機」は、現物と信用を合わせた合計で1億円~1.02億円の範囲になるよう定量分散を行っています。これは、一つの銘柄を現物と信用を連携して保有することで、必要な現金に対して柔軟さを確保している状態です。

相場が好調で余剰資金が増加した場合は、信用買いした銘柄を現物へと現引き(金利のかからない状態へ転換)し、より強固な基盤を築きます。
逆に、相場が悪化し定量分散を維持するために資金が必要な場合は、現物株を一部売却し、同銘柄を同株数だけ信用で購入することで、現物と信用を合わせた時価評価額の範囲(1億円~1.02億円)を維持します。

これは、定量分散に必要なコストを、現物と信用とを機動的に切り替えて対応するという、柔軟な資金運用です。

次は、実際にこれらのポートフォリオを維持するための具体的なリバランスの方法、特に指値注文の入れ方について説明します。



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