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PdMの本質的なスキルは「チームをその気にするスキル」(副題: いつも心にナウシカを)

PdMの本質的なスキルは「チームをその気にするスキル」だなと言う言葉を思いついたので、その心を言語化してみます。
抽象化するのが好きなんです。
お付き合いください。

その気にするとは「出来るということを色々な手段で伝える」と言うこと

世の中にはさまざまなプロダクトマネジメントにまつわる手法があります。
どれもこれも役に立つと思います。役に立つんですが、なんのためにその手法があるのかを念頭に置くことは大事です。

今回はあえて言い切ります。
プロダクトマネジメントのさまざまな手法は結局のところはチームをその気にさせるためHowや、ステイクホルダーをいかに説得するかのHowに過ぎないのだと!

説得する手段について

根拠なく空元気的に「出来るよ!」と言ってもチームはその気になりません。何かしらの説得するための工夫が必要です。その工夫について思いつくものを羅列してみます。
これらの工夫を全部網羅している人はおそらくいなくて、皆さんそれぞれの得意な手法を組み合わせながらやっているのではと考えています。
皆さんもそれぞれの伝家の宝刀があれば教えてください。

ニーズを証明して説得する

ユーザーインタビューや、実際の営業活動を通してニーズを証明することで説得する手法です。この辺りはさまざまな手法があり、一家言ある方が多いアプローチではないかなという印象を持っています。
実際にはニーズの証明なんかできないんですが、一定その気にさせるパワーはあります。
あえて分類するなら、PdM的なアプローチでしょうか。

ビジョンを語って説得する

確かにそうなりそうだな、そうするべきだなという共感に訴えかける手法。ニーズを証明して説得するに近いです。ビジョンが何に依拠するのかといういう意味では、その他の手法との組み合わせで使われると思います。
こちらもあえて分類するなら、PdM的なアプローチでしょうか。

数字で説得する

売上や利益の観点からやるべきだということを説明する手段です。
売上や利益以外でも、定量で説明できればこの分類になると思います。
実際には完全に定量で証明することはできないんですが、幅広く説得力を持ちます。
あえて分類するなら、事業責任者やBizDev的なアプローチでしょうか。
ここで着目したいのは、数字とは売上や利益に限らないという話です。それは思考停止なのです。むしろ売上や利益は日々の施策の指標としては遠すぎます。その手前の指標があるとして何をピックアップするかというのも周囲を動かすうえでの腕の見せ所です。エンジニアもビジネスも経営もみんなが乗っかれる数字を探してみましょう!

具体的なやり方を考えて伝えて説得する

エンジニアリングやオペレーションの観点から、具体的にこうすれば実現するよということを伝えて説得する手法です。
まぁ確かにそれならできるなと思わせるスキル。
あえて分類するなら、エンジニア的なアプローチでしょうか。

デザインで説得する

視覚情報ってものすごく強力です。言葉で説明されただけでは「そんなこと出来ないよ」と思っていていても、デザインとして目の前に現れると「出来そうかも」となるものなのです。
実際には言葉で説明されると、「そんなことできないよ」と思われる以前に理解されないんですよね。
図にして説明して理解してもらうとかもこの範疇に入ります。
あえて分類するなら、デザイナー的なアプローチでしょうか。

相手の懸念点を見極め説得する

全員に伝わる銀の弾丸みたいな手法はないのです。
なのでそれぞれの懸念点を把握して手当てをしていく。
あえて分類するなら、営業的なアプローチでしょうか。

ドメインエキスパートになる

そのドメインについて誰よりも詳しくなる手法です。PdMのスキルとしてキャッチアップ力があげられることがありますが、それはこの手法につながります。
キャッチアップ力自体は再現性あるスキルなので、身につけることをお勧めします。
元々詳しい方がPdMになる際に武器にするパターンも見受けられます。

なぜそれをするべきなのかを自分の言葉にする

嘘はバレるものです。嘘とまでは言わないものの、こいつ理解していないなとか、本気で思ってないなとか、言われてるからやってるだけだなとかは伝わってしまうものです。
なので徹底的に考える。考えて考えて自分の言葉にする。

まずやり始める

行動で示すスタイル。とにかくまず自分でやり始める。やり始めた人の背中を見ているとついてきてくれる人もいるかもしれません。
まずやるは、「やるべき理由を自分の言葉にする」の補助的な手段にもなります。やってみて理解できて言葉になるみたいなこともよくあることです。

信頼貯金で押し切る

日々日々溜めた信頼貯金。それをつかって半ばパワープレイ的に乗り切るという手法もあります。説明してわかってもらえることばかりではないのも現実です。やってみないとわからないこともたくさんあります。でもこいつが言っているなら着いていくか。案外そんなものだったりもします。
注意点としては信頼貯金は減ります。次のチャレンジを成功させて貯めていきましょう。

上下関係で押し切る

信頼貯金で押し切るの変化系ですね。
失敗が続くと焼かれることになるので用法要領は適切に。
現代においては思ったよりも上下関係は絶対のものでもないです。
上下関係が上だからいうこと聞こうとはならないものです。
部下には様々な選択肢がありますから。

愛嬌で押し切る

上下関係で押し切るの逆かな。信頼貯金の変化系。
こいつがいうならしょうがないか、憎めないなみたいなやつです。
使える人は限られますね。

空元気で乗り切る

なんだかんだ空元気とか根拠のない自信とか大事です。
残念ながら不安そうな人に着いて行く人はいないのです。
ただし空元気は続かないので、自分の自信マネジメントをしていきましょう。
自信マネジメント大事!

相手に本気で興味を持つ

一緒に進むためにテクニックではなく本気で相手に興味を持つ。テクニックだとバレます。結局のところ説得できるかどうかは相手次第です。絶対的な正しい原理原則なんてものはないのです。相手に合わせてカスタマイズする。なので一次情報として相手を知ることは大事!ディープダイブしましょう。知ろうとする過程で信頼関係もできるので一石二鳥ですね!

出来ないかもしれないの重力に抗う

出来ないかもしれないの重力は思っているより強力です。

出来ない理由はいくらでも思いつくものですし、出来ないかもしれないは容易にチームに連鎖し、覆い尽くすものなのです。
それゆえにチームをその気にさせて前に進めるスキルは重要なのです。

出来ないかもしれないの重力にはどんなシニアPdMでもリーダーでも捕まります。僕自身「もしかしたら出来ないかも」という思考に引っ張られることはあります。それでもなんとかその重力を振り切って進む。出来る理由を繋いで紡いでいく。
PdMに限らず、この力を持っている人がいるチームは前に進みます。
せっかくなら前に進める力を持ちたい、そう思います。

大事なことなどもう一度言います。
PdM以外でも大事なのと、PdM以外がこの役割をやってもいいのです!

いつも心にナウシカを

チームには色々なバックグラウンドを持った人がいます。それぞれに人生レベルの情報の非対称性があります。非対称性がわからないを生みます。そして人間はわからないことに対して本能的に怯えます。本能ですし反射なのです。
「怯え」と「その気になる」はおそらく真反対にあります。
自分も含めた、人間の怯えに対する反射的な反応を客観視し受け止める。
そのような場面に立った時に、僕はナウシカのある場面を思い出します。

「ただ怯えていただけなんだよね。」

ナウシカじゃなくてもなんでもいいんです。
本能や反射に対する対抗呪文を持つことをおすすめしつつ、今回の文章を〆ようと思います。

ただ怯えていただけなんだよね

この投稿を元に登壇もしました


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