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成功している会社の事例は取り入れにくく、広まりやすい


成功している会社の事例は取り入れにくく、広まりやすい

このタイトル皆様共感いただけるでしょうか?
実は成功している会社の事例は、多くの人にとっては直接的には役に立ちにくいのです。それにもかかわらず、その拡散力は非常に強く、結果として誤解を拡散してしまうことがあります。それはなぜなのか。
まとめてみます。エッセイです。

なぜ広まりやすいのか

普遍的によく見かける現象として、特定のビジネスモデルやサービスの成功事例が、本来の文脈を離れて独り歩きし、混乱を招くというものがあります。
これには構造的な原因があります。
成功している企業は、採用や事業拡大のために積極的に情報を発信するインセンティブがあります。そのため、多くの成功事例が世に出てきます。そして成功事例は実際に成功しているという裏付けがあるため、事例自体も非常に魅力的に見えます。しかし、これらの情報は拡散される過程で、肝心な前提が失われ、「パワーワード」だけが一人歩きしてしまうのです。

なぜ取り入れにくいのか

成功している企業の事例ほど、多くの人にとっては直接的な役に立たない、それはなぜなのか。
色々原因はあるのですが、大きいものに
成功している企業のアプローチは、成功しているがゆえのさまざまな余裕の上で成り立つというものがあります。
因果関係が逆なのです。突飛なことをしたから成功できたわけではなく、成功したから突飛なことができるのです。
突飛なことというのはdisではありません。むしろ偉大なチャレンジであるし、成功したからこそ出来る試行錯誤があります。そのチャレンジは業界全体のレベルアップにつながることもあるでしょう。しかしその経験をそのまま使っても多くのパターンではうまく働かないものなのです。

例えとしての「ビジネスKPIをプロダクトチームが追うのは良くない」

例えば、「ビジネスKPIをプロダクトチームが追うのは良くない」と言う言説。
これは全体のうちの一部を示す象徴的な言葉だけが強調され、その前後にある文脈が削り落とされた結果です。
省略している文脈をあえて補なってみます。
ユーザーは増えているが、UXが起因で明らかな瑕疵がある場合、ビジネスKPIをバッサリ追わずにプロダクトチームがひたすら体験改善に勤しむ。それがそのタイミングでは結果としてアウトカムを最大化する。故にそのタイミングでは「ビジネスKPIをプロダクトチームが追うのは良くない」と言う言説が成り立つのです。

特にこのような一見直感に反する言葉ほど、キャッチーに受け取られる傾向があるのです。

ポイントは、ユーザーが増えてると言う事です。
更にユーザーは増えてるけどUX起因で離脱してるとかまで揃ってるとベストですね。トップライン成長が評価されててガンガン調達できるとかまで揃ってると役満ですね。

なぜ咎められないか

このように一部のパワーワードが闊歩する状況は、いわゆるシニアから見れば、苦々しいものに映るでしょう。因果がごちゃごちゃだよと。しかし、シニアが表立って批判するメリットはほとんどありません。デメリットしかないです。
成功事例の否定しようとすれば
- 直接的に誰かの批判をすることにつながる
- ともすれば古臭い考え方だと見なされかねない
- 新しい動きを阻害する「老害」扱いされるリスク
があります。
結果として、誤解が誤解されたまま拡散されていくことへの抑止力が働きにくい構造があります。
自分のチームのジュニアが他社の成功事例を表面的に引用してきたら咎めます。咎めますが、自分のチームでさえ咎める型に気を使わなくてはいけない、苦々しい気持ちがあります。

「成功」の裏にある多くの前提

「成功」の裏には非常に多くの前提条件が隠されています。特定のサービスの成功も、そのサービスが誕生した時代のニーズ、初期のユーザー層、競合の状況、そして彼らがそこまで積み上げてきた企業努力など、数えきれないほどの前提の上に成り立っています。

しかし、情報が切り取られ、断片的に拡散されることで、私たちはその成功の「結果」だけを見てしまいがちです。そして、「自分のチームも同じようにすれば成功できるはずだ」という誤った認識を抱いてしまうことがあります。これが時代時代の成功した事例ごとに繰り返されています。
ある時はtoC プラットフォームサービスであり、ある時はtoB SaaSかもしれません。 

みんながおんなじ戦い方出来ねーんだよーってやつです。

プロダクトマネージャーとして考えなければいけないことは、「その会社が勝ったのは、本当にプロダクトの力なのか?」「プロダクトの力だとしても同じことができるフェーズなのか」「プロダクトの寄与度はどれくらいなのか」
と言うことをよくよく考えた上で取り入れないと、支離滅裂な対応になるかもしれません。

世の中には成功している会社の取り入れにくい事例が溢れている?

そうなんですよね。じゃあ世の中にある情報は役に立たないのか?それは全然そんなことないです。
役に立つエッセンスを抽出して使えばいいんです。

真に重要なのは、表面的な成功事例の裏にある、見過ごされがちな前提条件に目を向けることです。なぜその会社は成功できたのか、どのような課題を乗り越えてきたのか、そして、その成功は果たして自分達の状況に当てはまるのか。
とにかく考える。どういう条件下であれば当てはまることなのかを徹底的に考える。
この考える癖や、抽象化して取り出す能力がつけば世の中のあらゆる事例から自分たちの課題に有効な手法が抽出できます。

それはどうしたら身につくか。
自分が持っている手札としては「常に疑ってかかろう」と言う性格の悪い手法です。
僕は基本的に、何かを聞いた時、「えー本当かな?」と常に思ってます。すいません。でもそういうことの積み重ねなんです。

少し違和感を持てた瞬間って、頭の体操にめちゃくちゃ良い

少し違和感を持てた瞬間って、頭の体操にめちゃくちゃ良いのです。少しの違和感、大切にしてほいしいです。
流石に世の中に広がるもので荒唐無稽なものはないです。何かしら理由があってその情報は広がっています。それはなぜなのか。背景にある情報を類推して調べてみるのは価値観のアップデートにつながります。
世の中には自分には見えていない側面が山ほどあるのです。

奇をてらわずに王道を

俺がこれだけやって無理なら無理というスタンス。
あなたが取り組んでいる課題。現状から分析して分解して導き出した答えがあってます。愚直に進んでいきましょう。それが王道です。

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