ノンフィクション№6< 1183字 > 実録 がんの上にも10年
生き証人を求めて(余命宣告から抗癌剤治療の前まで)
2018年1月17日に余命宣告を受けたのですが
私自身が精神的に動揺し、慌てて何かすると言う事は
無かったと思うのですが
今考えてみると、深層心理の中では、
反射的に動き出した何かが確かにあったと思います、
その一つが友人と会いたい、と言う気持ちです。
会って、
余命1年なんだよ
と話したい分けではなく
その友人と話し、共有した過去を確かめたい
今思うとそんな深層心理が働いていた様に思えるのです
一方で、現状確認の為、がんセンターでの、
CT検査、PET検査、血液検査等々が続けられていました。
この頃の私は体調不良で、大変苦しかったのですが、
一度は断った同級生の集まる飲食店の開店パーティーに参加したり、
何十年も会ってない大学時代の友人に東京で会ったりして
生きる為の努力と、あと1年に備えた、
後悔しない努力を並行して無意識に行っていました。
1月末の開店パーティーの時です、
何故か分からなかったのですが
友人が次々と私の席の所に来てくれるのです。
学生時代それ程親しくない人も話しかけてくれて、
優しくしてくれるのです。
その訳は2カ月後に送られて来た記念写真で解かりました
友人たちの真ん中に私が写っているのですが
誰が見ても真ん中の人物は今にも死にそうな表情、
顔をしているのです
友人たちは私の顔を見て察したのです。
こいつとは、もう2度と会え無いだろう。
鈍感な私は写真を見て優しい分けを知り
やっと納得したのです。
2月3日、体調不良の私は途中で倒れてもいい位の覚悟で
大学時代の友人に会う為、東京に向かいました。
その友人とはバックパッカーとして
インド、東南アジアを貧乏旅行した仲です。
友人は私の顔を見るなり、察したと思います。
病気の話は一切せず、旅行中に武装ゲリラに
襲われ銃口を胸に向けられた危機一髪の話や
大雨の中、バスで橋を渡り終わった直後に
橋がバラバラと崩れ川に飲み込まれた話等
話は盛り上がりました
突然友人が、上野の国立博物館に仁和寺の仏像の展示を
見に行かないかの誘いがあり、行く事にしました
館内では友人の熱の入った仏像の解説を聞きながら
私は仏像の穏やかな表情を観て、
私も穏やかに成仏できるか
等とぼんやり考えていました。
成り行きで上野駅近くの居酒屋に行っきました
最近は体調不良でアルコールは殆ど口にしていませんでしたが
お付き合いで、メニューにあったスタミナチューハイを頼み
話が弾み、2杯も呑んでしまいました、
その日の帰りは上野から最終の新幹線に乗り
無事帰宅しました。
翌日の事です、
朝、体の調子が良くなった感じがするのです
原因はすぐ解りました
前日のスタミナチューハイです、
中に入っていた酸っぱい味、つまりクエン酸です。
このおかげで体調が良いのです。
それからの、体調は毎日のクエン酸摂取で、一気に回復して行きました。
次回へ、(抗癌剤治療拒否の話です)
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