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小麦とお米、夫と私

夫の突然の一言

ある日、夫から「ちょっとわがままかもしれないけど・・・お米を食べたくない。お米に飽きちゃった。」と告げられた。
本当に突然だ。何の前触れもなく。

私は少しショックを受けつつも、「じゃあ、、何が食べたいの?」と聞いてみた。

「面条,饼,馒头,包子,饺子,馄饨什么的都可以(麺、お焼き、マントウ、肉まん、ワンタンとか)」と返事が来た。

そう、うちの夫は、中国の東北出身である。小麦文化圏だ。
小さいころから主食の割合は小麦が多くを占めていて、私のようなお米大好き日本人とはどうしても食文化が違うのだ。

実際、私が去年中国東北に訪れた時、小麦の主食を食べる率が高かった。
体感では小麦7に対して米3くらいの割合。
小麦の主食ももちろん凄く美味しいけれど、お米が出てきた時心の中で小躍りしている自分がいることに気づいた。

中国東北の朝ごはん

ここで、中国東北で実際に食べた朝ごはんの写真を載せてみる。
こう見ると、本当にバリエーションが豊かである。

豆腐脳とパン
ワンタン
水餃子
朝から義理父の手打ち麺
農村での朝ごはん
シンプルな小麦の味だけど、美味しい
これはお米ではなく、粟
もちろん皮も手作り
大きな鍋で蒸す
日本の餃子よりも大ぶりで、皮も食べ応えがある
親戚の家に行くと、おばあちゃんが手打ち麺をさっと作ってくれた
ニラと卵のお焼き
中にあんこが入ったクレープ あんこの甘さだけなので、主食として食べれる

どうでしょう。どれも美味しそうですよね。
食べたくなりましたよね。
でも、こればっかりだと絶対お米が恋しくなると思いませんか?

小麦料理への挑戦

私があの時お米を欲していたように、夫も小麦を欲していたようだった。

わかる。食べたいよな・・・でも私小麦の主食作れないしな・・・
とりあえず物産店で冷凍のマントウや水餃子を買ってくるか・・・と考えていた。

という話を父親にすると、

「あんたが作れるようになったらいいやん。わしらから見たら朝から小麦粉練って大変やなあ思うけど、あの人らは慣れてんねん。あんたも作ってたら慣れるわ。」
と。

たしかに・・・・!!というか小麦料理をさっとつくれるようになったら、めっちゃかっこよくないか!?

私の中でめらめらと火が燃え始めてきた。

その日の夕方、父から「ほい」と一冊の本を渡された。

これはもう作るしかない

なんでそんな本持ってるの?という本を持っているのが私の父親である。

さあ、バトンは渡された。後は私が動くだけだ。
父の言葉で一気に背中を押され、早速夫にリクエストされた韭菜盒子(ニラと卵のお焼き)を作ることにした。
生地を膨らませたりする必要がないので、比較的簡単なはずである。

生地を練って
伸ばす
具材はニラ、炒り卵、サクラエビ
具材を載せて、包む
それっぽく包めた
弱火で焼き目をつけながら両面を焼く
完成!

やった!初めての韭菜盒子・・・
皮が思ったより硬くなってしまったけれど味は美味しかった。
義理母からはもっと具材をぎっしり入れると美味しくなるとアドバイスをいただいた。
今度は具材を二倍にして、作ってみよう。

やってみた感想は、
・意外とつくれる
・達成感が非常にある
・生地を扱うのが楽しい
・夫が喜んでくれたのが素直に嬉しかった

最初はただの粉だったのに、それが自分の手によって料理になるのは、大袈裟に言うと魔法のようだった。

もっと練習を重ねて、現地の人のようにささっと、ひょいひょいっと、苦なく作れるようになりたい。

小麦とお米、中国と日本、夫と私。
どっちかじゃなくてよい。どっちも受け入れたらよい。
そうしたら、楽しさも美味しさも愛情ももっと豊かになるはずである。

さあ、今日の食卓はどうしようかな。
これからの私たちの食卓が楽しみだ。

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