『あんぱん』 〜正義とは何か?〜
生まれも育ちも沖縄県。現在も沖縄県で暮らしています。
小学校教師11年目、今年度で7歳、5歳、3歳、1歳になる4人の子どもを育てる父親です。
育児での気づきを教育に生かし、学校現場での学びを育児につなげることをモットーに日々奮闘しています。教育と育児のリアルな経験をもとに考えたこと、何かヒントになるといいな〜と思うことをお届けします。
今回のテーマは『あんぱん』〜正義とは何か?〜です。
やなせたかしさんと名前を聞けば、誰でも次の瞬間には“あの顔”が浮かんできますよね。小さな頃から日本人の赤ちゃんならほとんどが出会う『アンパンマン』です。出会うというか、避けては通れないほど、赤ちゃんグッズには『アンパンマン』が登場するほど、大人気キャラクターです。

以前、読み聞かせをするうちの妻と、それを食い入るように聞いている我が子4人の写真をAIにイラスト化してもらった記事を投稿しました。
よくみると、その際に読み聞かせしているのも『アンパンマン』でした。わんぱくな次男がいつも持ち歩いている人形や小さなバッグも『アンパンマン』です。我が家には『アンパンマン』が多数在籍しています。
朝ドラ『あんぱん』がスタート
そんな『アンパンマン』の作者であるやなせたかしさんと、妻の小松暢さんの物語を描いた朝ドラがスタートしました。毎朝見ることができないので録画して、週末に一気に見てみました。
のぶちゃんの『正義感』があふれる
1話から5話を通して、のぶちゃんの『正義感』が溢れていました。
4話だったかな? のぶちゃんがたかしを守るためにいじめっ子とケンカをするシーンがあります。まぶたから血が出るのぶちゃんでしたが、負けじと相手を倒して、相手は後頭部から血が出るというシーンです。
親と一緒に相手のお家へ謝りに行きます。
『弱いもんいじめする方が悪い‼︎』
的なセリフを相手の親の前でもはっきりと自分で伝えるのぶちゃんでした。
“弱いものいじめをしてはいけない。弱いものは強いものが守るんだ。“
というのぶちゃんの中での『正義』だと感じました。
『いくら自分が正しくても、暴力はいかん。痛めつけた相手に恨みが残る』
これはお母さんがのぶちゃんに言った言葉です。
お母さんの考える『正義』の価値観が表れていると思います。
やなせたかしさんの『正義』の価値観は?
光村図書の5年生の教科書には、やなせたかしさんの伝記が載っています。
『やなせたかしーアンパンマンの勇気ー』です。
そこにやなせたかしさんの『正義』に対する価値観も表れていたと思います。2年前に5年生の担任をしていました。今、改めて読んでみるとどんな感じがするのか、4月の学期スタートが少し落ち着いたら、朝ドラを視聴しながら、『並行読書』的な感じで読んでみようと思います。
バイキンマン好きの男の子
最近会った友達の子どもが好きなのは、アンパンマンではなく、バイキンマンなんだそうです。理由は、『アンパンマンは暴力的だから』だそうです。
確かに!!
アンパンマンは、バイキンマンに対して必殺『アンパンチ』をお見舞いするのが物語の定番ですよね。でも、絵本のアンパンマンでは、そんなシーンはありません。バイキンマンすら出てきません。
絵本のアンパンマンでは、暴力的なシーンはありません。
アニメで生まれたものなのでしょうか?
それとも、やなせたかしが生きていく中で、作品を作っていく中で、何か考えが出てきたのでしょうか?
それも、このドラマで描かれるかもしれません。ちなみに、絵本の最後にやなせたかしさんの言葉でメッセージが書かれています。
あんぱんまんについて
やなせ・たかし
子どもたちとおんなじに、ぼくもスーパーマンや仮面ものが大好きなのですが、いつもふしぎにおもうのは、大格闘しても着ているものが破れないし汚れない、だれのためにたたかっているのか、よくわからないということです。
ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです。
そしてそういう捨身、献身の心なくしては正義は行なえませんし、また、私たちが現在、ほんとうに困っていることといえば物価高や、公害、餓えということで、正義の超人はそのためにこそ、たたかわねばならないのです。
あんぱんまんは、やけこげだらけのボロボロの、こげ茶色のマントを着て、ひっそりと、はずかしそうに登場します。自分を食べさせることによって、餓える人を救います。それでも顔は、気楽そうに笑っているのです。
さて、こんな、あんぱんまんを子どもたちは、好きになってくれるでしょうか。それとも、やはり、テレビの人気者のほうがいいですか。
ヒーローは大好きです。私の子どもたちもヒーローが大好きです。〇〇レンジャーだって、仮面ライダーだって、うるま市のご当地ヒーロー『闘牛戦士ワイドー』だって『正義』のために暴力を使います。

わんぱく次男は毎日ワイドーがプリントされたTシャツをきています。
やなせたかしさんが生きた時代は、戦争もありましたし、戦後復興の中でヒーローたちが果たした役割も大きいものだと思います。そんなヒーローたちに憧れを抱きながらも、自分が考える『正義』との違いに実は苦悩していたのかもしれませんね。だからこそ生まれた『あんぱんまん』なのかもしれません。
『あんぱんまん』と『アンパンマン』は異なるのかもしれませんね。
だからこそ、ドラマタイトルがひらがなで『あんぱん』なのかもしれません。
これから本格的にやなせたかしさんと小松暢さんの物語の中で、どんな『正義』が描かれていくのか注目してみたいと思いました。

