ルドandクルシ(2008🇲🇽)
原題: Rudo Y Cursi(2008、メキシコ、101分)
●脚本・監督:カルロス・キュアロン
●出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ、ギレルモ・フランチェラ、ドロレス・エレディア、アドリアーナ・パス
製作がアルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロ、監督はアルフォンソ・キュアロンの弟。主演はガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナというメキシコ映画人オールスターといった布陣。
偶然出会った怪しいスカウトの男によって、バナナ農園からプロサッカー選手への道を歩むことになる兄弟を主役にした作品。
そのスカウトの男バトゥータが語り手になって映画は進むのだが、「ゴールキーパーはカラスのように不吉な両手を使い、みんなの歓喜を奪う」とか、「サポーターの愛は母の愛と同じ」とか、「女を扱うようにボールを扱え」といったフットボールに関する格言が出てきてなんだかんだでこの男はただものじゃないなと思わせてくれる。つまり、脚本がうますぎる。
弟クルシ(ガエル・ガルシア・ベルナル)はアマラントというチームに加入。兄ルド(ディエゴ・ルナ)はノパレロス。どっちも架空のチームのようだ。
途中、クルシが付き合うことになる女性が自分のことを「プエルトリコの家出娘」と言ってて、「それ電気グルーヴの曲か?!」と思ったけど、あれはひとりっ子だった。
才能を見出されて貧しい暮らしから抜け出しサッカー選手になるも結局大成しないで終わる。
もちろん映画はフィクションだけど、似たような話はメキシコに限らず現実でもたくさんあるはずだ。
それを知っているからこそ荒唐無稽のように見える展開でも素直に胸に訴えてくる。
「しっかりやらねえと半殺しにするぞ」と詰め寄りながらサインをもらいに来るサポーターとか、クラブに対する愛憎混じった感情が出てていいなあと思った。
