機関車小僧(1950) 《野田真吉特集-ゆきははなである》
機関車小僧(1950、東宝教育映画、45分)
●演出:野田真吉
●出演:二口信一、亘幸子、大町文夫、原緋紗子、河村弘二
戦災孤児で親類の元で暮らす少年明が機関士になるという将来の夢を抱きながら、都会から帰省した姉や近所の悪友たちとの日々を描くという話。
冒頭、裕福な家の少年の家から犬を勝手に貰ってきて飼おうとするも叔母さんに反対されるシーンがある。
貰われてきた犬を両親をなくした自分の姿と重ね合わせているのだろう。
自転車を乗り回す場面が多いが、父親と同じ機関士になりたいという夢は遠くに行きたい、という憧れからなのかもしれない。
少年たちの間での力比べで大きな石を頭の上まで上げられるかどうかを競い合うシーンがあるが、明はなかなか持ち上げられない。しまいには悔しさから友だちの靴を川に放り投げたりしてしまう。
最終的には明が石を持ち上げられるというラストになるが、友だちと仲直りするところは描かれていない。明が自分の夢のために強くなった、成長したという姿のみにまっすぐにフォーカスした演出となっていた。
