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スサーナ(1951🇲🇽)

原題: SUSANA(1951、メキシコ、82分)
⚫︎監督:ルイス・ブニュエル
●出演:ロシータ・クィンタナ、フェルナンド・ソレール、ビクトル・マヌエル・メンドーサ、ルイス・ロペス・ソモサ、マチルデ・パロウ

ルイス・ブニュエル監督のメキシコ時代の作品を、アマゾンプライムで鑑賞。予想通り画質は非常に悪い

少年院から脱走したスサーナという少女が、彼女を保護してくれた農場一家の元で持ち前の不良性を徐々に発揮し男たちをたぶらかして家庭を崩壊させていく…というようなあらすじ。

序盤から薄暗い監獄の中にうごめくコウモリドブネズミ。牢屋の窓の格子が月明りに照らされ(天井でも壁でもなく)地べたに十字架の形に影を作る。そこに現れる巨大な蜘蛛

象徴的なモチーフを連鎖させつつ、なぜかパカッと簡単に取り外せてしまったその窓の格子を打ち破ってスサーナは脱走する。

一家としても、雷雨の夜子馬の死産の知らせと時を同じくしてやってきた少女は招かれざる客でしかないという演出になっている。

そこからのスサーナの男たちへの誘惑というか、その可愛い顔と豊満な肉体で男たちが勝手に夢中になっていくさまがテンポよく描かれていく。

割れた卵が足の間からつらーっと垂れるさまは一瞬のカットだったが異様なまでにフェティッシュ。

神のことなど信じない、反モラル的な人物としてスサーナは描かれているがそこに批判的な目線はなく、むしろブニュエルが喜び勇んで造形しているようにも思える(おじさんが若い女にたぶらかされて手玉にとられる構図はこの後も何度も繰り返されるわけなので…)。

離婚寸前まで行っときながら唐突にハッピーエンド風に終わるが、「いやそんなわけないだろ」という観客のツッコミと共に完成される、ある意味では粋な作品。

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