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源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1958)

源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1958、東映、87分)
●脚本・監督:加藤泰
●出演:中村錦之助、丘さとみ、大川恵子、浦里はるみ、里見浩太郎、中村歌昇、ヘレン・ヒギンス、河野秋武、上田吉二郎、岡譲司、清川荘司、柳永二郎

前作を観てないので流れがよくわからないが、まずいきなり主人公・源氏九郎が洞窟で源義経の宝を見つけるところから始まる。

洞窟の隙間から差し込む光源を二本の刀に反射させて宝のありかを探し当てたのはいいんだが、なんで笠を取らないの!?と1ツッコミ。

名匠・加藤泰とはいえ、オールドスタイルの時代劇ということもあり、たくさんのツッコミどころがありそういう意味では飽きなかった。

そもそも舞台設定が幕末なのに、今さら源氏……?源義経……?

時代錯誤が激しすぎてこの辺から目眩を覚える。

九郎の台詞も「当世流行りの尊王攘夷とやら」とか言ってて本気でタイムスリップしてきたのだろうか?

襲われかけた英国娘マリーを助けにやって来た際もバラの花を一本口にくわえている。

幕末ってこんな平和だったっけ?と思ってしまう。

時代劇スター然とした九郎に対してマリーが「志津子は九郎の何?」とか「この話は好きじゃないです」とかズケズケ言うのが面白かった。

九郎が敵の仕掛けた眠り薬トラップに引っかかった際は「さよう。その花ですよ。眠り薬の仕込んであったのは」とか丁寧な解説をしてくれているのがさすがという感じ。

捕らわれた九郎、縄に吊るされる羽目になるのだが緊張感がまるで感じられず、グルグル回転しているので遊具で遊んでいる子供のようにすら見えてしまう。

志津子のジャンピングによって簡単に解放されてしまうわけだが、その勢いで崖から滑落した志津子も軽く髪に砂埃がついた程度で髪型の乱れもなく着物も無傷という奇跡!

それから敵の集団に囲まれた九郎が「秘剣・揚羽蝶!」と叫びながら戦う……。

平和な世の平和な時代劇という感じで面白かった。

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